Yahooの買収がなかなか進まない理由

By abhisawa

業績悪化から長らくネット事業の売却が噂されているアメリカのYahooですが、その交渉がなかなかまとまらない理由をテクノロジー系ニュースサイトのRecodeが報じています。

Under Mayer deal, Mozilla could walk away and still get more than $1 billion if it doesn’t like Yahoo’s buyer - Recode
http://www.recode.net/2016/7/7/12116296/marissa-mayer-deal-mozilla-yahoo-payment


2016年2月には組織再編に向けて15%の人員削減を実施し、同年6月には業績低迷から、ウェブ検索・ネット広告などに関する特許約3000件をオークションで販売し始めたYahoo。そのYahooは、主要なインターネットビジネスの売却に向けて動き始めており、VerizonやQuicken Loansなどが買収に関心を示しています。Verizonは売却先の有力候補と見られており、Yahooのコアビジネス買収に30億ドル(約3000億円)を提示したという報道もあります。

しかし、交渉は2016年7月時点でもまとまっておらず、その理由は買収以外で必要になる費用が巨額すぎるから、とRecodeは報じています。

2014年12月、Mozillaが開発するウェブブラウザのFirefoxは、一部の地域でデフォルトの検索エンジンをGoogleから「Yahoo!」「Yandex」「Baidu」などに変更しました。Firefoxでは2004年から約10年間にわたり、全ての国と地域で提供されているFirefoxのデフォルト検索エンジンとして「Google」を設定してきたそうで、その契約がついに崩れたということで大きな話題となりました。

Firefoxのデフォルト検索エンジンが「Google」から「Yahoo!」に - GIGAZINE


Recodeによると、アメリカのYahooのマリッサ・メイヤーCEOは「Yahoo!」をFirefoxのデフォルト検索エンジンとするべく、開発元のMozillaに対して年間3億7500万ドル(約380億円)もの大金を支払う契約を結んだそうで、この契約は2019年まで続くため、Yahooを買収した際にはこの契約金を支払い続ける必要があります。

メイヤーCEOがMozillaと巨額の契約を結んだのは、検索エンジン「Yahoo!」の市場シェアの低下を食い止めるためであることは明白です。そもそも、メイヤーCEOがGoogleからYahooに引き抜かれたのは、Yahooの急激な市場価値の低下を止めるためでした。しかし、現在のところ当初のYahooの思惑通り事が運んでいるとは言い難い状況で、契約を結んだメイヤーCEOを解雇しようとする場合、5500万ドル(約56億円)もの退職金が必要となることが明かされており、この事実もYahoo買収を思いとどまらせる要因のひとつとのこと。

また、Yahooの買収が困難な理由として、Recodeに情報提供した人物は「Yahooの買い手は株式を保有する従業員への費用や、有能な人材を引き留めるための資金として、推定で最大10億ドル(約1000億円)ほどが必要になるかもしれない」と語っています。

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