「生のままクッキー生地を食べると危険」とアメリカ食品医薬品局が警告

By Christa

アメリカのスーパーではスライスして焼くだけでアツアツのクッキーが食べられる「クッキー生地」が販売されています。アメリカではこれを生のまま食べることを好む人も多く、ハーゲンダッツなどが「クッキー生地フレーバー」を販売しているほどです。生のままクッキー生地を食べることは卵によるサルモネラ菌の感染の恐れがあるため、一般的にも「イケナイ味」として知られていましたが、アメリカ食品医薬品局(FDA)が卵だけでなく小麦粉による危険もあるとして、生のままクッキー生地を食べないよう警告しています。

Consumer Updates > Raw Dough's a Raw Deal and Could Make You Sick
http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm508450


FDAは生のままクッキー・ケーキ・パン・ピザ・トルティーヤなどの小麦粉を含む生地を食べたり触ったりすると、志賀毒素産生性大腸菌 O121に感染する恐れがあることを発表しました。アメリカでは自家製の「小麦粉粘土」を子どもに与えるという習慣もあるようですが、子どもが生地を触った手を通じて大腸菌に感染する可能性があるため、親や幼稚園などに対して小麦粉粘土を子どもに与えないよう警告しています。

事の発端となったのは大手食品会社・General Millsが「Gold Medal」「Signature Kitchen’s」「Gold Medal Wondra」という自社ブランド小麦粉のリコールを行ったこと。これらの製品には無漂白小麦粉・中力粉・ベーキングパウダー入りの小麦粉などが含まれます。小麦粉は自宅で長期間にわたって保管されることがあるため、FDAは一度自宅を調べて該当の小麦粉を発見したら廃棄するよう呼びかけています。これらの小麦粉はレストランでも使用されているため、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)はレストランに向けて、子どもに小麦粉粘土を渡さないよう呼びかけています。

FDAによると、小麦粉の原料となる小麦は動物の排泄物などがしみこんだ地表から細菌に汚染されている可能性があるそうですが、小麦粉は生で食べることを想定しておらず、一般的に殺菌処理が行われていません。そのため小麦粉のメーカーやブランドにかかわらず、生のクッキー生地などには大腸菌などの細菌が残存している可能性があります。煮る・焼く・揚げる・電子レンジで加熱するなどしてしっかり調理すれば、これらの危険は予防できます。どうしてもクッキー生地を生で食べたい場合は、「クッキー生地味のアイスクリーム」のような生で食べることを想定して作られた市販品を食べるのはOKだそうです。


もし志賀毒素産生性大腸菌 O121に感染すると、血便を含む下痢、腹部のけいれんなどの症状が約1週間続きます。場合によっては長期化することもあり、長引けば最終的に溶血性尿毒症症候群(HUS)へと劇症化する可能性もあります。HUSはどの年齢でも起こりますが、特に5歳未満の幼児・高齢者など、免疫が弱い人は発症しやすい傾向にあるとのことです。

By Dan Pearce

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