複数のウェブサービスを「特定のツイートをデータベースに保存」といった具合に自動で連携させるMicrosoft公式無料アプリ「Microsoft Flow」

複数の異なるウェブサービスを連携することで、「Twitterのタイムラインの動向をExcelに保存する」などのタスクを自動化できるMicrosoftの新サービス「Microsoft Flow」のウェブプレビュー版が2016年4月にリリースされました。さらに現地時間の6月20日には、Microsoft Flowのモバイルアプリ版が発表され、iOS版はすでに公開されています。

Introducing the new mobile app for Microsoft Flow | Flow Blog
https://flow.microsoft.com/en-us/blog/mobile-ios-launch/

Microsoft Flow on the App Store
https://itunes.apple.com/us/app/microsoft-flow/id1094928825

Microsoft Flowは36のウェブサービスを連携して、自分の行いたいタスクを自動化できるサービス。同様のサービスを提供する「IFTTT」と異なるのは企業や組織などで利用することを想定しているところです。作成した自動化タスクは「Flow」と呼ばれ、自分で好きなFlowを作ったり、他人が作ったFlowをアプリに登録して使用可能です。

Microsoft Flowを使用するとどういうタスクを自動化できるのか、公開されているテンプレートには以下のようなものがあります。

・Office 365 Outlookで重要度の高いメールを受信すると、Wunderlistにタスクを追加する
・Office 365 Outlookで受信するメールの添付ファイルをOneDrive for Businessに保存する
・Twitterの特定のハッシュタグ入りツイートをSQL Azureデータベースに保存する
・Twitterのタイムラインの動向をExcelに保存する
・Githubの自分のページでissue(問題)が発生したらスマートフォンに通知する

記事作成時点で連携可能なサービスは36で、テンプレートから気になるFlowを登録できるだけでなく、自分が必要とするタスクを自動化するFlowを作ることも可能です。

Services | Microsoft Flow
https://flow.microsoft.com/ja-jp/services/

そんなMicrosoft FlowのiOSアプリ版が早くも公開されているわけですが、実際にインストールしたところ、全ての画面が読み込み中となってしまい日本からは利用できませんでした。しかし、アプリ版のMicrosoft Flowを使うとどのような体験が可能なのかがサクっとわかる公式ムービーが公開されており、これを見るとアプリでどのようなことが可能になるのかがよくわかります。

Introducing the Mobile Flow App - YouTube


以下は「My Flow」のページで、登録しているFlowがリスト表示されています。

例えば、「『#Contoso』を含むツイートが出たら通知する」というFlowを作成した場合、以下のように画面に表示されます。ボタンをタップすれば作成したFlowを簡単に有効/無効化できます。

「Activity」のページでは、有効化しているFlowがいつ動作したのかの履歴を見ることができます。

Activity画面の表示を切り替えることも可能

例えば「失敗したFlow」を表示すれば、エラーが出たFlowが丸わかり。うまく動作していないFlowにすぐに手を加えられるというわけ。

「『#Contoso』を含むツイートが出たら通知する」のFlowが発動すると、スマートフォンに通知が届いています。

「Work less, do more(より少ない作業で、もっと多くのことをしよう)」というのがMicrosoft Flowのコンセプトです。