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Samsungが全ての自社製品にOS「Tizen(タイゼン)」の使用を検討中


Samsungはスマートフォン・スマートウォッチ・スマートTV向けOS「Tizen」の開発を主導しており、Tizen OS搭載スマートフォン「Samsung Z3」やTizen OS搭載スマートウォッチ「Gear 2」などを販売しています。主力製品の多くをAndroid OSに依存している現状を打開するべく、Samsungは「全ての自社製品にTizenを使用する」という計画を検討中であることを明かしました。

Samsung considers using Tizen in all products
http://www.koreatimes.co.kr/www/news/tech/2016/06/133_206894.html


GoogleのAndroidはモバイルOSのシェアでトップを占めており、数多くの企業がAndroid搭載スマートフォンを販売しています。SamsungもAndroidスマートフォンをメインに販売しているのですが、「重度のAndroidプラットフォーム依存から脱出するためTizenを使用する」と、Samsungの幹部がThe Korea Timesに話しました。

Samsungの幹部は「もし自社製のエコシステムを持っていなければそこに未来はない」と語っており、スマートフォンだけでなくスマートウォッチやスマートTVにも使用可能なTizenの必要性を強調しています。SamsungはAndroid Payに対抗するモバイル決済システム「Samsung Pay」も提供しているため、Tizen端末を展開できるプラットフォームは整っているということです。

Samsungは2016年第1四半期のインド市場で低価格のTizen搭載スマートフォンを約6400万台売り上げており、今後Tizenスマートフォンが普及する可能性は十分にあると考えています。Tizenスマートフォンの展開に合わせてTizen搭載のIoT端末を投入することも可能とのこと。


新規OSとして参入するにあたって最も重要なアプリ開発については、ロシアの複数の開発企業に投資するなどして開発をサポートしており、開発者向けフォーラムのオープンや、アプリ開発を促進するキャンペーンなども計画していると、Samsungの幹部は話しています。同氏は開発者向けインセンティブ制度も設けると話していますが、開始時期や取り分の詳細についてはコメントを断っています。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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