メモ

Googleが自動運転車のドア単体にまで特許を取得していたことが判明


Googleが2020年の実用化を目指していると言われているセルフドライビングカー(自動運転車)には、Googleが開発を進めるAI(人工知能)による判断システムなどの最先端の技術が投入されているわけですが、どういうわけか車体に取り付けられている「ドア」にすらも特許が取得されていることが判明しています。

Patent Images


Even the door on Google’s self-driving car has its own patent | The Verge
http://www.theverge.com/2016/6/7/11876426/google-self-driving-car-door-design-patent

2016年6月7日に公開された特許書類には、自動運転車のドアをさまざまな角度から記載した特許図面が添付されています。斜め後方と思われる角度から見たものや……


真横から見たもの


内側から見たもの


ドアの側面を車体の前後から見たアングルの図面や……


車体の上下から見たアングルの図面が添付されています。いずれも、特許書類でよく見かける番号や引出線などは書かれておらず、実にシンプルなものになっています。


肝心の中身が書かれているはずの1ページ目にも何ら詳細な説明は記載されておらず、特許請求の範囲(Claim)にも「自動運転車用のドアの装飾上の設計 (The ornamental design for an autonomous vehicle door)」と書かれているだけ。


実に不可解ともとれる特許ですが、特許取得の目的は他社による形状のコピーを防止するためのものとも見られています。特に外部サプライヤーに製造を外注する場合に、図面が流出して第三者に形状がコピーされることが起こり得るため、これを防止するために特許を取得して保護するというのが狙いの模様。Googleでは既に車両のテールライトシートにも同様の特許を取得していることからも、その狙いは間違いないものと見て良さそう。

周到なコピー防止策がとられているGoogleの自動運転車ですが、そのデザインについて自動車メーカーのアウディは実に強烈な一撃を放っています。アウディが公表している2014年版年次レポートの中には、Googleが走行実験に使っている特徴的な外観の車両について「醜いジャガイモ (Ugly Potato)」と表現する一節が登場しています。

その抜粋が以下のツイート。数々のイノベーションを率い、アウディが「イノベーション専門家」と評するウルリッヒ・ワインバーグ教授とアウディのスタドラーCEOがドイツ流物作りの完璧主義について対談している中で、ワインバーグ教授が「Googleの車両はまだプロトタイプの段階を超えないと見ています。ドイツの自動車メーカーなら、あんな醜いジャガイモのような車両を公衆の面前に出すようなことはないでしょう」と語る内容がしっかりと記載されています。これはもちろんアウディ自身が語ったものではないわけですが、正式な書類に記載されている意味を考えると、アウディの真意がヒシヒシと感じられるようです。

Audi annual report on Google cars: No German automotive manufacturer would show such an ugly potato — @robotenomics pic.twitter.com/1LFHBw5dxf

— Robert Went (@went1955)

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in メモ,   ハードウェア,   乗り物,   デザイン, Posted by darkhorse_log

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