「仕事を得るために何をすれば良いか」、多数の研究からわかったアドバイスとは

by Samuel Mann

職業についての情報を非営利・独立系の公平な立場から提供するキャリアガイドサイト「80,000 Hours」が、数多くの研究を重ねた末に、「どうやって仕事を得ればいいのか?」に対するアドバイスの決定版を公開しています。

All the best advice we could find on how to get a job - 80,000 Hours
https://80000hours.org/career-guide/how-to-get-a-job/


How to get a job (part 6) @ Cambridge University - YouTube


80,000 Hoursによると、これまで転職についてのアドバイスといえば「雇うにふさわしいと思わせる自信を見せること」や「爪をきれいにして、しっかり握手をする」、「常にポケットに名刺を忍ばせておく」といったものだったそうです。しかし、5年にわたって研究を重ね、「『職に就く』ということは、根本的には『売り込み』である」という基本に立ち返って、必要なアドバイスをまとめたそうです。

◆1:優位を得ること・機会を見つけること

by Wolfgang

80,000 Hoursが一番に挙げたのは「他の人をリードせよ、優位に立て」ということで、同時にコネの活用も挙げられています。キャリアアドバイザーが最初にするアドバイスは「まずは多くの会社に履歴書を送ること」なのですが、受け取る側では求人票を見た人から、同じような履歴書がたくさん送りつけられることになります。そこで、コネを利用して紹介してもらえば、「紹介してもらうだけの価値のある人物である」という優位性を得られるという寸法です。

問題は、そのコネを使えるような「紹介してくれる人」とどう出会うのかというところ。ここで活用するべきアイテムとして1番に挙げられているのは、ビジネス特化型のSNS・LinkedInです。ここで「アピールが成功して大きな仕事がいきなりやってくる」などということは非常にレアケースで、想定しているのは、採用の担当者や関係者がプロフィールをチェックするということ。中身は「○○で国内第3位」など目立つ業績に集中させて、不要なものはばっさりカットしてOKだとのこと。具体的には、「2つの印象的な業績と印象の薄い3つの業績」が並んでいるよりは「2つの印象的な業績のみ」の方がよいそうです。

◆2:雇い主を納得させること

by NHS Employers

80,000 Hoursでウェブエンジニアを雇おうとしたとき、ほとんどの人は求人票で求められたことだけを送ってきたのですが、1人だけ、サイトの「キャリアクイズ」についていくつかの提案事項とともにデザイン変更案を送ってきた人がいたそうです。この人は実務経験はほとんどなかったのですが、即、志望者の上位20%側に入れられたそうです。

「仕事ができる」ということを証明する最良の方法は、実際にやってみせること。応募時にデザイン変更案を送ってきたというのは、これを実践したものといえ、雇い主を納得させる一番の方法です。

◆3:交渉すること

by COP PARIS

ここまでの2つが順調に来れば、最後に必要なのは「交渉」です。といっても絶対必要というわけではなく、たとえば条件が標準化されているため交渉の余地がない場合や、他の候補・代案がない場合はしない方がベター。また、雇い主側が交渉を持ちかけてくる前に、自分から言ってしまうのは悪手です。それでも、交渉の余地があるならしたほうがよい、というのが80,000 Hoursの見解です。それこそ、わずか10分の話で、年間数十万円単位の違いが出る可能性があります。

ちなみに、このサイトの名前「80,000 Hours(8万時間)」というのは、人生のうち仕事のキャリアで費やす時間を示したもの。1日8時間労働を週5日繰り返して、40年ほどで達成する数字であり、「この時間を少しでも無駄遣いしないために」ということで、こうした情報がまとめられています。アメリカと日本では転職事情がいろいろと異なりますが、きっとこれらの情報が役に立つこともあるはずです。

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