次期OS「Android N」はついにベータ版に到達、新しい機能・特長をムービーで解説
Googleの次期Android OS「Android N」のベータ版という位置付けの「Android N Developer Preview 3」について、テクノロジー系ニュースサイトThe Vergeが新機能を中心にチェックするムービーを公開しています。
Android N’s biggest new features - YouTube
Android Nのプレビュー版も第3弾となり、ついに「ベータ版」の位置付けになりました。
というわけで、Android Nの新機能や変更点についてチェックします。
Android N最大の機能は「マルチウィンドウ」
Android 6.0 Marshmallowまでは、最近使ったアプリがカード式でサムネイルとして表示されるデザインで、画面内に2つのアプリを利用することはできませんでした。
Android Nでは、最近使ったアプリを表示したりする「メニューボタン」を長押しすると……
画面下からウィンドウが立ち上がりました。マルチウィンドウ機能によって、たて持ちでは上下2つの画面で別々のアプリを同時に使えます。
分割されたウィンドウ内でもアプリの選択が可能。
マルチウィンドウ機能を使いこなせば、非常に便利になりそうです。
ウィンドウを分けているバー(境界バー)は調整可能。
下の画面を大きくしたり、小さくしたりとウィンドウサイズを自由に変更できます。
また、境界バーを下方向にスワイプすれば……
1画面表示に戻ります。
Android Nでは、すべてのアプリで共通の新機能としてアプリ切り替えのショートカット機能が追加されました。メニューボタンをダブルタップすると……
直前に使っていたアプリに切り替わります。いちいち使ったアプリの履歴を表示してアプリを選択するという手間が省けるので、2つのアプリ間の行き来には大いに役立ちそうです。
Android Nでは通知にも変更が加わりました。
メール通知では、通知のテキストボックスから直接、返信することが可能です。
いちいちメールアプリを起動することなく返信できるので、簡単なメールなどを返す作業をかなり高速化できそうです。
また、現れた通知を長押しすると……
通知するタイミングを簡単に変更できます。
画面上部をスワイプして表示させる通知パネルも、よく使うショートカットアイコンのみが表示されるデザインに変更されています。
右端にあるアイコンをタップすることで、通知パネルを従来通りに最大化することも可能。
「設定」画面にも細かな改良が加えられています。
各項目の詳細な情報が小さく表示されるように変更されました。
いちいち項目をタップしなくても、音量、アプリの数、ストレージ容量、メモリ使用量などを把握できるようになっています。
純正のソフトウェアキーボードのデザインも変更されています。
キーボードのカラーはカスタマイズ可能に。
背景に画像を指定することも可能です。
絵文字のデザインも微妙に改良されています。
Unicode 9の絵文字もサポート。
Android NはAndroid 6.0 Marshmallowから大きな変更点は少ないものの、体感速度の向上やひっかかりが小さくなっているなどの細かな改良点が感じられるとのこと。さらに、目に見えない内部の改良でゲーム性能やバッテリーの省電力性などが高められており、マイナーアップデートの位置付けだと総括しています。
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