Googleが世界中の屋内空間を3D化した巨大地図の構築を計画中、あらゆる空間への広告を狙っている


Googleが、リアルタイム3Dスキャン技術の開発プロジェクト「Project Tango」を使って世界中の屋内情報を3Dデータにして、Googleマップの室内3D版とでも言えそうな巨大地図の作成プロジェクトに取り組んでいる、とBloombergが報じています。屋内空間を3D化した先にあるのは、仮想現実(VR)拡張現実(AR)の巨大空間であり、GoogleはVR/ARの第2の世界にとてつもないビッグビジネスの可能性を見いだしているようです。

Google Plans to Map the Interior World in 3-D - Bloomberg
http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-05-12/google-looks-beyond-maps-to-chart-the-interior-world-in-3-d

GoogleのTangoがどのような端末なのかは以下の記事を見れば一発で分かります。

どういう未来が可能になるかがスマホで空間を3Dスキャンしリアルタイムで立体化するGoogleの「Project Tango」を実際に使うムービーを見るとよくわかる - GIGAZINE


Tangoで完璧な「屋内ナビ」が可能になる様子は、以下の記事で確認できます。

人間レベルの空間認識を目指すGoogleの「Project Tango」を屋内ナビとして使用するとこうなる - GIGAZINE


2014年に発表されて以来、着実な進化を遂げているTangoですが、Bloombergによると、Googleは2016年にいよいよProject TangoをGoogleの取り組むプロジェクトのメインストリームに押し上げる予定だとのこと。Project Tangoを最重要プロジェクトの一つに加えるために、Googleが開発しているのが「屋内用の3Dマップ」だそうです。

Tangoは3Dセンシング機能搭載のカメラを使って、目の前にある物や空間をリアルタイムで3Dデータ化する能力を持っており、この能力を活用すれば、あらゆる建物内の情報を3Dデータ化することが可能です。Googleマップでは屋外の情報はストリートビューとして一部がデータ化されていますが、GoogleはTangoを活用して、インドア版Googleマップを3Dマップとして構築しようというわけです。

Googleの本業である広告ビジネスにおいて、屋外の地図と屋内の地図では、潜在的価値が段違いであることは明らかです。例えば、スーパーマーケットの地図情報がマッピングされている場合、消費者は店内でスマートフォンをかざすだけで、欲しい商品がどこにあるのかナビゲートしてもらえるようになります。もちろんこの3Dインドアマップに、お買い得品やクーポンや広告などの情報を拡張現実として表示させることが可能です。


VRヘッドセットのOculus RiftやHTC ViveとTangoとの根本的な違いは、VR/ARに必要なカメラ・センサーを端末が保持しているかどうかという点。外部センサーでスキャンしたデータを処理するVRヘッドセットと違って、Tangoは端末内に空間を3Dデータ化する機能をすべて備えています。しかもこのデータ処理はほとんどタイムラグのないリアルタイムで行えるため、Tango端末を持つ人であ
れば、誰でも簡単に屋内空間を3Dデータ化できます。当然、Googleは屋内の3Dマップデータを共有できる仕組みを想定していると考えられます。


もちろん屋外情報を3Dデータ化するためにTangoを利用することも可能なので、Googleマップのストリートビューもいずれ3Dデータ化されるかもしれません。


インドアマッピングシステムを開発するAisle411のネイサン・ペティジョーンCEOは「もしもTangoがあらゆる商業施設を3Dデータ化できれば、Googleはあらゆる空間に関連広告を出す無限のチャンスを突如として手にすることになるでしょう。それを想像すると鳥肌がたちます」と述べています。

GoogleはProject Tangoをメインストリームに押し上げるべく、2016年5月18日から20日に開催する開発者会議「Google I/O 2016」で、インドア3Dマップを含めてTangoを活用したプロジェクトの発表を行うのではないかとBloombergは予想してます。

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