心臓カテーテル処置の真っ最中に医療機器がアンチウイルスソフトのスキャンでクラッシュ


心臓カテーテルの処置を行っていた際に、患者の健康状態をリアルタイムで監視する医療機器が突如として停止してしまう事件が発生していたことがわかりました。医療機器を接続していたPCを再起動することで処置を再開することができ、患者の命に別状はなかったことが報告されています。

Medical Equipment Crashes During Heart Procedure Because of Antivirus Scan
http://news.softpedia.com/news/medical-equipment-crashes-during-heart-procedure-because-of-antivirus-scan-503642.shtml


2016年2月ごろ、アメリカ国内で医療機器の停止事故が発生しました。使用されていたのは心臓カテーテルの処置に使われる「Merge Hemo」という医療機器で、リアルタイムで患者の健康状態を自動的に監視・表示・記録するというものです。Merge Hemoを接続していたPCのアンチウイルスソフトが処置中に定期スキャンを開始してしまったことが原因で、PCごとクラッシュしてしまったと報告されています。

Merge Hemoはカテーテルと接続する機器本体と、PCまたはタブレットの専用ソフトウェアによって動作します。Merge Hemoの本体は患者から取得したデータを送信し続けるのですが、アンチウイルスソフトがスキャンのため、PCのリアルタイムデータの受信を遮断したとのこと。ソフトウェアはリアルタイムデータにアクセスできなくなったことで、深刻なクラッシュを起こしてしまいました。PCのスクリーンがブラックアウトしたものの、PCを再起動したところ、Merge Hemoは正常に使えるようになったとのこと。

PCを再起動して再度Merge Hemoをセッティングするまでには約5分を要しましたが、幸いにも患者は鎮静状態だったため、心臓カテーテルの処置は問題なく完了したとのこと。アメリカ食品医薬品局(FDA)に報告書が提出されており、PCのアンチウイルスソフトを1時間ごとにスキャンするよう設定していたために発生したものと報告されています。Merge Hemoはアンチウイルスソフトでフォルダをスキャンしないように設定する旨を説明書に記載しているため、今回の事故は病院側の設定の見落としが原因と考えられます。

By Intel Free Press

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