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世界最速の男ウサイン・ボルトを仮想対戦相手にして競走できるトレーニングロボット「PUMA BeatBot」


陸上競技のランナーは、トレーニングでは「タイム」という見えない敵との戦いを余儀なくされています。しかし、設定したタイム・ペース通りに正確にトラックを併走するトレーニングロボット「PUMA BeatBot」があれば、実際の仮想ライバルを想定してトレーニングが可能。世界最速の男、ウサイン・ボルトと競い合うことさえできます。

BeatBotと行うランニングトレーニングがどんなものなのかは、以下のムービーを見ればよく分かります。

Future of Faster | The PUMA BeatBot - YouTube


ランニングシューズのヒモを結ぶランナー。


トレーニング中のようです。


陸上のトラック種目のランナーは、タイムを時計やウェアラブル端末で確認しますが、ベストタイムを引き出すためにはタイムという数字と格闘せねばならず、これはそうたやすいものではありません。


そんな自己ベストを求めて時間と格闘せざるを得ないランナーのためにPUMA(プーマ)が開発したのが「BeatBot」


スタートラインに立つランナーの横に……


BeatBot


BeatBotのシグナルで、ランナーはスタート。BeatBotもトラックを併走します。


ランナーは見えないタイムではなく、併走するBeatBotを相手にトレーニングを積むことができます。


専用アプリで目標タイムを設定。


あとは、スタートラインにBeatBotを並べるだけ。


クラウチングスタートの態勢をとると……


BeatBotのシグナルが点灯して、スタートの合図を知らせてくれます。


シグナルに合わせてスタート。


BeatBotはLEDのライトを搭載しているので真正面を向いて走るランナーも視界で確認可能。BeatBotを仮想対戦相手にすれば、自己記録更新に向けたトレーニングができます。


BeatBotには、自己ベストのタイムを設定したり……


ライバルのタイムを設定したり……


100メートル世界記録保持者のウサイン・ボルトのタイムを設定したりできます。


BeatBotはボルトの最高速44km/hを本当に出すことが可能。


世界最速の男といっしょに走ることができるというわけです。


もちろん短距離走者だけでなく、長距離にも対応。


トラックのラインを認識できるので、長距離走にも対応しており、正確にタイムを刻めるBeatBotはペースメーカー代わりとして最適です。


BeatBotは9つの赤外線センサーを搭載。


ホイールの回転数から走行距離や時速を測定します。


理想のトレーニングプログラムを再現するために、毎秒100回以上の計算を行うとのこと。開発にはNASAのロボット工学エンジニアやMITの専門家が参加しています。


前方のカメラでラインを判断して……


トラックを周回することができます。


また、車体後方のカメラでランナーを撮影可能。走り方を研究するときに大きな助けになります。


ボルトも「このロボット、気に入ったよ」とのこと。


BeatBotはボルトをサポートするPUMAが開発したトレーニングマシンです。開発費用が高いため、一般のランナーには提供されず、PUMAがサポートするランナーにのみ提供される予定だそうです。

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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