取材

現実空間に3Dホログラムを投影し実世界と映像が重なり合うMicrosoft製ヘッドアップディスプレイ「HoloLens」を体験してきました


現実世界に映像を投影するMicrosoftのヘッドアップディスプレイ「HoloLens」は、空中にWindows 10のアプリを映し出したり、現実の机の上でキャラクターが踊る様子を見たりといった、現実とホログラムが交わった体験ができます。HoloLensを早期入手したエンジニアの方に実物を見せてもらう機会があったので、実際にMicrosoftの技術を体験してきました。

Microsoft HoloLens | Official Site
https://www.microsoft.com/microsoft-hololens/

HoloLensを使って空中にキャラクターを投影し、360度あらゆる方向から映像を見ている様子は、以下のムービーから見ることができます。

「HoloLens」で空中に現れたユニティちゃんが踊る様子 - YouTube


「HoloLens」用アプリ「Galaxy Explorer」で宇宙を360度から観察しまくり - YouTube


◆外観
今回はHoloLensを早期入手したsilkyfeelの泉本優輝さんに、フェンリルのオフィスでHoloLensの実物を見せていただきました。外箱はメタリックなイラストが黒地に映えるデザイン。


イラストと文字は、光の反射で色が青や銀に変わるという凝りまくりのデザイン。


箱の中には、さらに楕円形のケースが入っていて……


ケースにHoloLensが収納されています。


前面は曲面ガラス製で、両側面に2個ずつカメラを搭載。


側面から見たところ。曲面ガラスの内側に、薄いディスプレイが数枚重なっているのが見えます。


左側面のつる部分には、Windows 10っぽい四角の模様入り。


内側は以下のようになっています。


2本のバンドが頭をぐるりと囲う形状になっており、バンドが交差する位置に赤色のスピーカーを搭載。


スピーカーを裏側から見るとこんな感じです。


左右天面にボタンが2個ずつあり、それぞれ音量調整と輝度調整に使います。


額が当たる部分はフカフカのクッション素材。


装着時に後頭部にあたる部分に、イヤホンジャックとMicro-USBポートを搭載。


iPhone 6s Plusとサイズを比較するとこんな感じです。


HoloLensの操作は空中で指を動かして行うのですが、「クリッカー」と呼ばれるリモコンも付属しています。


サイズはこのくらい。表面のへこんだ部分を押して操作します。


底面にはMicro-USBポート。


説明書もケースと同じ楕円形。HoloLensの装着方法や……


操作方法などが書かれています。


◆他のヘッドマウントディスプレイとの比較
左から、HoloLens、Google Glass、Oculus Rift。


上から見ると、HoloLensとGoogle Glassが一般的なメガネに近い形、Oculus Riftは前方のパーツが大きいゴーグル型です。


実際に装着するとこんな感じです。


◆装着
HoloLensを装着する際は、後部のダイヤルを回して、バンドの締まり具合を調節します。


実際にHoloLensを装着している様子は、以下から見ることができます。

「HoloLens」を装着する - YouTube


装着するとこんな感じ。


頭にしっかりと固定されるので、両手を自由に動かすことができます。


後ろから見たところ。


ちょうど耳の上にスピーカーがくるようになっています。


鼻当ての部品を外すと……


メガネonメガネで装着することも可能です。


ホログラム映像が見えている範囲は、HoloLensの横幅と同じくらいで、ホログラムが視野全体に広がるというわけではありません。


HoloLensを装着した際に見える画面を、会場前方の大きなディスプレイに表示してもらいました。


現実世界の机の上に、ホログラムのトラが登場。


カメラをHoloLensの内側に入れて撮影してみると……


机の上にトラが乗っている映像を鮮明に見ることができました。


◆HoloLensを使ってみた
HoloLensの操作は、親指と人差し指を使って行います。


空中をつまむようにして、素早く指を動かす動きが「タップ」です。


指先を閉じて天井に向けた状態から指をパッと開くと、メニューが開き、ここからアプリを開くことが可能。


トラのホログラムを机の上に映し出している様子は、以下のムービーから見ることができます。

「HoloLens」で机の上にトラのホログラムを配置 - YouTube


オブジェクトは複数重ねて表示することができ、机に配置したトラと氷山のホログラムを観察している様子は以下から見ることが可能です。

「HoloLens」で机の上に配置したオブジェクトを観察 - YouTube


他にも、バレリーナのホログラムは、指でつつくと音楽と共に踊り出すエフェクト付き。


オブジェクトは周囲を360度ぐるぐると回って全角度から見ることができ、操作メニューは常に手前に表示されるようになっています。


オブジェクトを机のまわりにいろいろと配置しまくると、以下のようになります。オブジェクトを選択し、まわりに白丸が表示されると、オブジェクトをくるくる回すことが可能。


雲や虹など、さまざまなオブジェクトがあります。


角度を付けてオブジェクトを見上げると以下のように表示されます。


HoloLensのカメラが現実世界の机や床などの物体との距離を認識することで、キャラクターが地面を駆け回るような動きも実装可能です。


また、HoloLensでは音声アシスタントの「Cortana」を使用可能。

「HoloLens」で「Hey Cortana」と呼びかけてYouTubeを起動 - YouTube


Edgeを起動してウェブサイトを閲覧。


文字入力にもタップ操作を使用するほか、音声入力にも対応。


Twitterを閲覧している様子。


HoloLensで見ている視界をそのまま撮影・録画することも可能。


さらに、写真や動画をFacebook・YouTubeに即座に投稿できるようになっています。


HoloLensは記事作成時点でデベロッパー版の注文を受け付けていて、Microsoft公式サイトから3000ドル(約32万円)で申し込むことが可能です。

Introducing the Microsoft HoloLens Development Edition
https://www.microsoft.com/microsoft-hololens/development-edition

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in 取材,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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