「頭蓋骨」をパスワードとして使用する生体認証技術「SkullConduct」

By Greg Gauthier

「ユーザーID+パスワード」という組み合わせは、インターネットセキュリティにおいて危険なものになりつつあります。より安全なセキュリティとして、個人しか持ち得ない生体情報を利用する生体(バイオメトリクス)認証が挙げられますが、指紋・虹彩・顔ではなく、「頭蓋骨」の振動パターンをパスワードとして用いる新しい生体認証「SkullConduct」が開発されています。

SkullConduct: Biometric User Identification on Eyewear Computers Using Bone Conduction Through the Skull - schneegass16_chi.pdf
(PDFファイル)https://perceptual.mpi-inf.mpg.de/files/2016/01/schneegass16_chi.pdf

The sound of your skull could soon replace your password | TechRadar
http://www.techradar.com/news/world-of-tech/the-sound-of-your-skull-could-soon-replace-your-password-1319606

頭蓋骨をパスワードの代わりにするという「SkullConduct」の技術を開発しているのは、ドイツのシュトゥットガルト大学、ザールラント大学、マックスプランク情報研究所による共同研究グループ。この技術は主にGoogle Glassのようなメガネ型コンピューター向けに作られており、骨伝導スピーカーとマイクがあれば使用できるとのこと。

最新の研究報告によると、ユーザーの頭蓋骨から伝わる振動は指紋同様に独特な身体的特徴を備えているそうです。SkullConductはユーザーの頭蓋骨から発せられる振動をマイクで受け取り、メル尺度を使って変換する「メル周波数ケプストラム係数(MFCC)」で分析するという手法とのこと。まだ開発途中の技術ですが、すでに97%の識別率でユーザーを認証できると報告されています。


スマートフォンやPCでは生体認証システムを搭載した端末が登場しつつありますが、Google GlassやOculus Riftのような端末はキーボードやマウスがないため、ウェブサービスにログインするには、ARキーボードを使って「ユーザーID+パスワード」で認証を行うことになります。今後増加していくと見られるメガネ型端末のようなIoTデバイスでセキュアに認証する手段として、SkullConductは有望なセキュリティ対策となる可能性を秘めています。

By Thomas Hawk

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