40K映像を毎秒300フレーム撮影しグリーンバック不要のカメラ「Lytro Cinema」は映像業界に革命をもたらす潜在能力を秘めたデバイス


撮影後にピントを変更できるカメラ映画レベルのVR映像を制作できるカメラなどを展開してきたLytroが、映画撮影向けのカメラ「Lytro Cinema」を発表しました。Lytro Cinemaは40K解像度のRAWデータを毎秒300フレームすることができ、焦点の調整・背景の差し替えなど今までの技術では不可能だったことを可能にし、映像業界に革命をもたらすカメラになっています。

Lytro - Lytro Cinema
https://lytro.com/cinema

Lytro Cinemaの驚異的な性能は以下のムービーから確認できます。

Lytro Cinema on Vimeo


Lytro Cinemaは光の要素全てを記録可能なカメラです。


異なる奥行きや焦点距離、しぼりなど目で見えている情報全てを記録できるため、撮影後のポストプロダクションが効率化されるだけでなく、今までにはなかったようなアイデアを生みだす可能性を秘めているとのこと。


例えば、以下の画像では奥の壁にピントが合っていますが……


女性をクリックすると女性にピントが合いました。Lytro Cinemaで撮影した映像は、撮影後に映像内のどんなオブジェクトにもピントを変更することが可能で、これはLytroが長年培ってきた技術によるものです。


Lytro Cinemaは空間を把握する機能が搭載されており、2Dではなく3Dの撮影素材を記録できるので……


3DCGソフトウェアを使ってCGと実写をシームレスに融合できます。例えば、「カメラから3m離れた場所にあるビリヤード台だけ削除する」「対象となる人物だけ抜き出す」というような作業が可能になります。


Lytro Cinemaに搭載されている深度スクリーンという機能は、簡単に言うと映像内の全てのオブジェクトにクロマキー撮影のグリーンバックがついているという機能です。


背景だけを別の映像に差し替えることが可能になり、撮影時にグリーンバックのセットを用意する必要がなくなります。


撮影後にシャッター角度・フレームレートを調整することもでき、これを使えば……


撮影した映像にモーションブラーの効果を後から付けることが可能になります。これは撮影時にブラーがついた状態で撮影してしまうのとは異なるもので、表現の自由度がアップします。


Lytro Cinemaは撮像素子が7億5500万ピクセル。


ダイナミックレンジが最大16ストップ。


40K解像度のRAWデータを毎秒300フレーム撮影可能。


高解像度のスキャンシステム搭載するなど、Lytro Cinemaのスペックは驚異的。


また、毎秒400GBにもなるデータをローカルとクラウドへ保存するシステムを採用し……


各特殊効果を得るためのアプリやプラグインも随時提供予定です。


撮影した実写に特殊効果を付与することが今までよりも簡単になり、さらには、今まででは不可能だったことを可能にする潜在能力も秘めているのがLytro Cinemaです。


「アバター」や「アリス・イン・ワンダーランド」でアカデミー賞美術賞を受賞したロバート・ストロンバーグ氏は「VFXのアーティストとして、撮影の技術がどれくらい進歩するのかは大変興味があります。VFXはときに作業の遅延を招くことがありますが、Lytro Cinemaを使えばVFXのワークフローを邪魔することがなくなり、かつ、クリエイティブな環境を維持できますね」とLytro Cinemaに大きな期待を抱いています。

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