Linuxの生みの親リーナス・トーバルズがこれからも開発を続けると明言、「一生Linux」宣言か

by Space Dictator

リーナス・トーバルズ氏はあまり「基調講演」というものを好まないのですが、2016年4月4日から6日までサンディエゴで開催されたEmbedded Linux Conference 2016に姿を見せてダーク・ホーンデル氏と対談し、現状のLinuxには大いに満足していること、そしてデスクトップ市場でのLinuxのシェアについて、困難であるとわかっていても「トップが言うまでもなく好き」と上を目指すような発言を行いました。

Linus Torvalds still wants Linux to take over the desktop | CIO
http://www.cio.com/article/3053507/linux/linus-torvalds-still-wants-linux-to-take-over-the-desktop.html


Linux can still beat Windows in the desktop war, and Linus Torvalds is 'working on it'
http://betanews.com/2016/04/09/linux-beat-microsoft-windows-desktop-war-linus-torvalds/

Torvalds prepared to spend next 25 years helping Linux conquer the desktop
http://www.neowin.net/news/torvalds-prepared-to-spend-next-25-years-helping-linux-conquer-the-desktop

イベントの直前にLinuxカーネル 4.6 RC2がリリースされました。これは、ここ数年でトーバルズ氏が携わったものとしては最大級のリリースであり、OrangeFSが加わることでサポートするファイルシステムが35種類になります。

Linuxカーネルが安定した水準に入っているため、大きなリリースではあるのですが革命的な変更と呼ぶような点は特にありません。しかし、トーバルズ氏はその「革命的な点が何もなかった」という点を喜んでいます。

トーバルズ氏がLinuxを最初にリリースしたのは1991年のことで、Linuxは今年で25周年を迎えます。スマートフォンやスマートTVなどいろいろな端末やハードウェアに組み込まれることで、我々の身の回りに知らず知らずのうちに多数存在しているLinuxですが、「デスクトップ」という領域においてはWindowsなどの後塵を拝しています。

by Ian Burt

対談ではホーンデル氏がこの点について「デスクトップの領域においては失敗なのでは?」と質問しましたが、トーバルズ氏は、確かにシェアは大きくないものの、もともと自分自身が必要だったことから始めたプロジェクトなので、現状のLinuxには満足しており、自分としては失敗だと思っていないと答えました。

ただ、「Linuxがデスクトップの世界を制覇する」ということは「言うまでもなく好き」だとも答え、その道のりの困難さは理解しつつも、これまでの25年をLinuxに捧げてきたように、これからの25年も同じようにすり減らす予定だと語りました。

ちなみに、トーバルズ氏の子どもは現在大学生。そろそろ就職も見えてくるところで、その親世代はセカンドキャリアを考えるところなのですが、この点について話を振られると、いま携わっているLinuxのことが面白いので今後もLinuxに向き合い続けるという、いわば「一生Linux宣言」をしていました。

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