赤ん坊の頃にピーナッツを食べるとピーナッツアレルギーが回避できる

by I Believe I Can Fry

ピーナッツ(落花生)は体質によってアレルギー反応を起こす可能性があることから、日本では食品衛生法で「特定原材料」として定められています。しかし、最新の研究から、ピーナッツを赤ん坊の頃に食べていると、成長してからアレルギーを回避できる可能性が高まることが判明しています。

Randomized Trial of Peanut Consumption in Infants at Risk for Peanut Allergy - NEJM
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1414850

Peanut allergy theory backed up by new research - BBC News
http://www.bbc.com/news/health-35727244


キングス・カレッジ・ロンドンで小児アレルギーを研究しているFideon Lack教授によれば、イギリスとアメリカでは毎年2万人の新生児がピーナッツアレルギーだと診断されているそうです。さらに、ピーナッツアレルギーの新生児の数が1995年から2005年の10年間で3倍に増えているとのこと。

そこでLack教授は、ピーナッツを食べたときに湿疹などのアレルギー症状が出る赤ん坊550人を対象に、研究を実施。550人の赤ん坊のうち、半数は生後11カ月までにピーナッツ入り食品を食べる機会があり、残りの半数は母乳のみで育てられました。すると、ピーナッツ入り食品を食べていた赤ん坊は、成長後にアレルギーの危険性を80%減らすことができ、6歳になってピーナッツを食べてもアレルギー反応が出にくいことが判明しました。

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Lack教授は、「研究に参加した幼児のうち、早い段階でピーナッツを食べたことのある子どもは、成長後もアレルギー反応が起こりにくいことが明白に実証されました」と語っています。なお、「ピーナッツを含むお菓子を赤ん坊の頃に食べると、アレルギーの危険性が減らせる」と判明したのは世界初とのこと。

ピーナッツアレルギーの問題点は、「食品に対する恐れ」だとLack教授は言います。Lack教授は、「新生児の両親や周囲の人々が、食品アレルギーを必要以上に恐れていることから、アレルギー性の食品を子どもから遠ざけてしまいます。すると、子どもは食品への耐性がつけられなくなり、アレルギーを引き起こすことがあるのです」と主張しています。

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インペリアル・カレッジ・ロンドンのBarry Kay名誉教授は、「この研究は、食物アレルギーへの耐性に関して、全く新しい考え方を示すものだ」と評価しています。なお、Lack教授は、「ピーナッツを新生児期に摂取することで、成長後にピーナッツに対するアレルギー耐性がいつまで続くかについては、さらなる研究が必要」としています。

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