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IKEAが仮想空間でキッチンを体験できる無料VRアプリ「IKEA VR Experience」をリリース


IKEAはこれまでにカタログの家具を実際に部屋に配置できるARアプリ「IKEA カタログ」をリリースし、仮想的に自分の部屋でIKEAの家具を配置できる試みを行っています。2016年は本格的なVRヘッドセットの登場が相次いでいますが、IKEAもVRの流れに乗り、バーチャル空間でIKEAのキッチンを歩き回れる無料VRアプリ「IKEA VR Experience」を「HTC Vive」向けにゲームソフトプラットフォーム・Steamでリリースしました。

IKEA Launches Pilot Virtual Reality (VR) Kitchen Experience for HTC Vive on Steam - IKEA
http://www.ikea.com/us/en/about_ikea/newsitem/040516_Virtual-Reality

Steamでリリースされた「IKEA VR Experience」により、IKEAは初めてVRテクノロジーに取り組むことになりました。顧客に無料で仮想のIKEA空間を体験してもらうことで、顧客からのフィードバックを求める狙いがあります。近年のIKEAはフィードバックをより改善する方針を採っており、顧客からフィードバックを受け取る新技術を探していたとのこと。IKEA VR Experienceはその方針を推し進める努力の一環となっています。


IKEA VR Experienceは自宅にいながらにしてバーチャル空間上のキッチンルームを歩くことができるアプリで、セッティングの異なる3種類のキッチンを歩く体験して改良点を探せるほか、また自分自身を約100cmの子どもサイズから195cmの大人サイズまで調整できるのが特徴。実際に自分の目線でキッチンを歩く体験して改良点を探せるほか、「子どもが実際にキッチンを走ったらどうなるか」を体験することで、IKEAでも想定していない危険を発見することにも役立つとのこと。

「VR技術の発展はめざましく、5年から10年の間にVR製品が人々の生活に根付くでしょう。VRがIKEAの顧客にとっても大きな役割を果たすようになると考えており、購入前に家具を体験できるベストな手段になると思います」とIKEAスウェーデンのマネージャー・Jesper Brodin氏は語っています。

なお、実際にSteamのダウンロードページで公開されておりスクリーンショットから、どのようなVR体験が可能かわかります。HTC Viveを頭にセットすると以下のようなキッチンルームが映し出され、コントローラーを操作することで移動したり、家具の引き出しを開けたりできる模様。


壁の模様や家具の材質などは瞬時に変更することができ、誰にも知られていない最高の組み合わせを探求できます。


目線は自在に調整可能で、例えば子どもの目線にすると「子どもはキッチンがどのように見えているか」ということが体験可能。


引き出しを開けるとこんな感じ。中に収納されているフライパンなどを出すこともでき、まるでショールームを見回るようにIKEAの家具を見て回れるというわけです。


IKEAの店舗にもキッチンやリビングルームなどを想定したセッティングがありますが、さらに好きな材質や色合いにできるのはバーチャル空間ならでは。


なお、HTC Viveは出荷トラブルが報告されていますが、配達自体はスタートされています。HTC Viveを受け取った人は、以下のSteamページからIKEAのキッチンルームを体験するVRアプリを入手することができます。

Steam:IKEA VR Experience
http://store.steampowered.com/app/447270/


・つづき
仮想空間でIKEAのキッチンを歩き回れるVRアプリに自由自在に動かせるミートボールが実装される - GIGAZINE

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in ソフトウェア,   デザイン, Posted by darkhorse_log

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