Windows10アプリがXbox Oneで動くようになる時期がついに判明、「Windows 10とXboxの融合」戦略のカギを握るのはゲーム開発者?

By Futurilla

Microsoftはサイズやスペックの異なるデバイスでも共通してWindowsアプリを使用できるようにするためのプラットフォーム「ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)」をリリースしています。これは、PCでもタブレットでもスマートフォンでもXbox OneでもHoloLensでも「1度アプリのコードを書けば、すべての端末で使用できるアプリを作成できる」というプラットフォームで、ゲームデベロッパーズ カンファレンスのGDC 2016ではUWPアプリが利用可能になる時期がついに発表されました。UWPを通してMicrosoftが狙っているものを、ニュースメディアのBusiness Insiderが探っています。

Microsoft merging Windows and Xbox together to win over its most critical market - Business Insider
http://uk.businessinsider.com/microsoft-merging-windows-and-xbox-together-to-win-over-its-most-critical-market-2016-3

UWPは開発者にとって「同じアプリを他のプラットフォーム向けにローカライズする必要がなくなる」ので、とても素晴らしいもののように感じます。また、PC向けに開発されたアプリをそのままモバイル向けにもリリースできれば、Windows 10 Mobile普及に不可欠な「使えるアプリの増加」を実現するための大きな起爆剤になる可能性もあるということでMicrosoftにとっては願ってもないところ。さらに、MicrosoftとAppleやGoogleの競争はより激しいものになってきているため、「より多くのアプリが使用できる」という点は、ユーザーを引きつけるために非常に重要な要素です。

これとは別に、MicrosoftはUberやHulu、Twitter、FacebookといったサービスにUWP向けアプリを開発してもらう約束を取り付けている一方で、Windows Phoneで人気のあったアプリの開発者に愛想を尽かされる事態にも陥っています。

全体として、開発者たちがMicrosoftのUWPに対して抱いている懸念は「既存のアプリをUWP向けにどれくらいのレベルで再構築する必要があるのか」と「MicrosoftがPC向けソフトウェア市場でも多くをコントロールしたがるようになるのでは」という2点です。


GDC 2016に登場したMicrosoft Xbox Advanced Technology Groupのジェイソン・ロナルド氏は、Microsoftのアプリ戦略はゲームデベロッパーにとって良いものとなり、つまりは全ての開発者のためになるものであると語っています。また、MicrosoftはUWPの登場でより多くのプラットフォーム向けにアプリをリリースできるようになれば、開発者はより多くの資金と支持者を得られる、と主張しています。加えて、UWPの登場でXbox向けに作ったゲームがWindowsでも配信可能となれば、PCとゲームコンソールの間にある垣根を取り除くことになるだけでなく、Xboxで独占的に配信されてきたゲームタイトルがWindows 10に登場することにもつながります。

ロナルド氏は講演で、Xbox OneでWindows 10 UWPアプリが利用可能になるのは2016年夏以降とコメントしており、この時、Xbox StoreとWindows Storeはひとつに統合されることも明かしました。更に、UWPアプリは2016年中に徐々に拡張され、PCゲーマーの求めるグラフィック設定などにも対応可能となる見込みと語ります。加えて、Microsoftは開発者がWindows 10とXbox Oneのゲームでeスポーツの大会を開催するためのツール「Xbox Liveトーナメントプラットフォーム」のリリースもアナウンス。その他、XboxとPS4のオンラインクロスプラットフォームプレイの提案まで行っており、とにかくMicrosoftが自身のプラットフォーム内にゲーマーとゲーム関連の開発者を呼び込むために必死に取り組んでいることは明白です。これらの施策は全て「ユーザーにより長くゲームを楽しんでもらうため」とロナルド氏は説明しています。

XboxとWindowsの垣根がなくなれば、ゲーム機でなくともスマートフォンでもPCでもいつでもどこでもゲームが楽しめるようになるわけですが、この要素は現代のゲームにとっては非常に重要な要素である、とBusiness Insider。初期のゲーム産業では、一度ゲームがリリースされてしまえばバグが存在しようが全てリリースされた際のままでしたが、現在ではゲームをリリースしてから数か月、あるいは数年単位でサポートが続けられるのが普通で、有料コンテンツや追加のアップデートが多数配信されることも珍しくありません。

また、ゲームが長期にわたって遊ばれるようになってきたことで、開発者は新しいタイトルを作らなくとも大金を稼ぐことができるようになります。実際、Xboxのロナルド氏はXbox Liveにつながっている端末からの収入を2014年と2015年で比較すると、なんと収入が4.5倍に膨れあがり、支払い回数も2倍に増加していたことを明かしています。


Microsoftの施策がどのように転ぶのかは不明ですが、UWPアプリの開発に多くのゲーム開発者が参加すれば、これは将来の成功に向けた素晴らしい出発となるだろう、とBusiness Insider。また、これは複数のプラットフォームを統一することにつながり、20億人強のWindows 10ユーザーと、約1800万人のXbox Oneユーザー、さらには今後登場するであろうHoloLensユーザーにも手軽にリーチできるようになるため、開発者がより生き残りやすい環境ができあがるとしています。

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