超絶グラのデモムービーがその威力を物語る「Unity 5.4」パブリックベータ版がリリース
iOS・Android・Windows・Mac OS X・Wii U・PlayStation 4・Xbox Oneなどの多種多様なプラットフォーム向けの2D・3Dゲームから、VR向けコンテンツの開発まで可能なゲームエンジンが「Unity」です。そのUnityから、最新の「Unity 5.4パブリックベータ版」がリリースされ、進化したグラフィッククオリティを体感できるデモムービーが公開されています。
Enhanced visuals, better performance, and more: the Unity 5.4 public beta is ready for you to download – Unity Blog
http://blogs.unity3d.com/2016/03/15/enhanced-visuals-better-performance-and-more-the-unity-5-4-public-beta-is-ready/
さらに強化されたビジュアルとパフォーマンス、そして新機能搭載のUNITY 5.4パブリックベータ版がリリース – Unity Blog
http://blogs.unity3d.com/jp/2016/03/15/enhanced-visuals-better-performance-and-more-the-unity-5-4-public-beta-is-ready/
Unity 5.4パブリックベータ版は、ビジュアルクオリティがより高度になり、VRレンダリングパイプラインを最適化することで、主要なVRプラットフォーム向けにアプリケーションを作成するのがより簡単になっています。その他、WebGL開発用のビルドにかかる時間の短縮や、Retinaディスプレイのサポートなど、新機能がたっぷり盛り込まれているとのこと。
また、3か月前に登場したエフェクトツール「シネマティックイメージエフェクト」の威力&Unity 5.4の進化したビジュアルクオリティを体感できるデモムービー「The Labs」が公開されています。
Unity 5.4 - The Labs - Flythrough - YouTube
通路をロボットが飛行
ロボットが作業員に光を当てます。
さらに通路を進んで……
未来風のリビングルームに到着
通路とは打って変わってリビングルームらしい柔らかいライティングが特徴的
続いて動力炉のようなものが置かれている部屋へ移動
ロボットに焦点を当て、背景をリアルにぼかします
さらにロボットとモニターの置かれたエリアにやってきました
ぼかしがとても秀逸で実際にムービーの中に入り込んでいるかのような気分になります
デモムービー「The Labs」のどの場面でどのシネマティックイメージエフェクトが使用されているのかは以下のムービーを見ればわかります。同ツールではスクリーンスペースレイトレースリフレクション、トーンマッピング、カラーグレーディング、アンチエイリアス(SMAA)、被写界深度などのエフェクトが使用できます。
Unity 5.4 - The Labs - Building the Look - YouTube
さらに、Unity 5.0とUnity 5.4のグラフィックを比較するムービーもあります。ムービーを見れば一発でUnity 5.4のビジュアルクオリティが向上していることを実感できます。
Unity 5.0 vs Unity 5.4 - Graphics Improvements - YouTube
画面左がUnity 5.0で作成したデモムービー「The Labs」で、右側がUnity 5.4で作ったもの。Unity 5.0は全体的に色味が淡泊ですが、Unity 5.4は金属の重厚感や光の反射具合などをリアルに表現していることがよくわかります。
加えて、以下のムービーもUnity 5.4ベータ版とシネマティックイメージエフェクトを使用して作成されたもの。ムービー「Adam」はショートフィルムになっており、Unityのデモチームが制作したもので、光をリアルタイムでインプリメンテーションしているとのこと。
Unity GDC demo - Adam - Part I - YouTube
遠くに2つの影
ロボットが映し出され……
目を覚まします
ロボットはなぜか全身にコードが繋がれまくった状態で……
体を動かして……
なんとか脱出
モデルの精巧さもさることながら、本物の光がさしているのかと思うほどリアルな光のエフェクトで、その場の空気感までリアルに再現しているかのよう。
自分の手を見て異変に気づき……
腕に巻き付いた光沢のある布をはぎ取ります。
うまく体が動かないようで地べたを這っていると……
自分の顔がロボットのようになっていることに気づき……
地面に思い切り顔をぶつけます
ヒビが入った顔はロボットそのものでありながら人間っぽさもあるという、非常に不気味な雰囲気
扉が開き……
そのまま通路を歩くロボット
そして外へ
外には同じような外見のロボットが大量にあふれており、何もかもが謎なままムービーは終了。Unityが制作したショートフィルム「Adam」のフルバージョンは、2016年3月31日からオランダのアムステルダムで開催される「Unite Europe 2016」で公開される予定です。
なお、Unity 5.4パブリックベータ版のインストーラーは以下からダウンロードできます。
Download Unity betas available to all
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