カフェインは世界一のドラッグ、継続的な摂取により中毒症状や健康被害を引き起こす可能性大

by Lowrez

コーヒーやエナジードリンクを飲んでカフェインを摂取すると、ストレスが軽減したり、記憶力がアップしたりといった効果があることが判明していますが、カフェインはドラッグと同様に強い依存性を持っていて、摂取し続けると健康上の問題が生じやすくなるという研究結果が明らかになっています。

Caffeine use disorder: It's real, and it warrants more attention | Hub
http://hub.jhu.edu/2014/02/07/caffeine-really-is-a-drug


ジョンズ・ホプキンズ大学医学部の研究者であるSteven Meredith氏とRoland Griffiths氏はカフェイン研究雑誌で「カフェインは世界中で最も普及しているドラッグだ」という主旨の論文を掲載し、カフェインはこれまで考えられてきたよりも中毒性が高く、カフェインを摂取する習慣が一度身についてしまうと、なかなかやめられなくなることを発表しています。

論文によれば、アメリカに住む成人のうち90%以上は、日常的にカフェインを摂取しており、1日の平均摂取量は約200mgとのこと。アメリカ食品医薬品局(FDA)が推奨している1日あたりのカフェインの摂取量の上限は400mgですが、アメリカ国内の一般的なコーヒーショップのMサイズコーヒーには1杯あたりおよそ300mgのカフェインが含まれており、エナジードリンク缶1本のカフェイン量はおよそ160~240mgほど。つまり、コーヒーやエナジードリンクを1日に2杯以上飲むと、摂取量の目安を軽くオーバーしてしまいます。

by nicolethewholigan

論文の共著者であるアメリカン大学心理学部のLaura M. Juliano教授は、「アメリカ人の多くがカフェインの被害を受けていない一方で、カフェインを含む食料品のいくつかは健康に悪影響を及ぼす可能性があり、日常生活に支障をきたすだけでなく、カフェイン依存症になってしまいカフェインの摂取をやめられなくなるという問題があります」と語ります。カフェインを摂取し続けていると、心臓病をはじめとする心血管疾患や、女性の場合は妊娠時に合併症を引き起こすことがあるとのこと。

カフェインを過度に摂取すると中毒症状を起こすこともあり、Meredith氏に「カフェインの中毒症状には、神経衰弱になったり、不眠症や、消化不良、頻脈、筋収縮などを引き起こしたりといった、さまざまな症状があります。さらに、慢性的にカフェインを摂取していると、カフェインを一時的に絶った際に、頭痛、疲労感、眠気、憂うつ感、集中力低下、吐き気、むかつきなどの禁断症状が現れます」と、カフェイン中毒の危険性について警告しています。Meredith氏によれば、カフェインの摂取量目安を超えて過度にカフェインを含む食事をしている場合、カフェインの摂取量を減らすことが難しく、健康問題を引き起こしやすくなるとのこと。つまり、カフェインの過剰摂取が体に悪いと知っていても、コーヒーを飲む習慣がついてしまうと、簡単にはやめられなくなってしまうというわけです。

アメリカ精神医学会による書籍「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders(精神障害の診断と統計マニュアル)」では、「カフェインの常用については、さらなる研究の必要あり」とされています。マニュアルの「Biological Evidence for Caffeine Dependence」という項目には、カフェイン摂取によって得られるプラスの効果が書かれており、健康状態の改善や、注意力アップ、社交性の向上につながるとのこと。しかし、これらの効果はコカインを摂取した際の効果に似ていて、「カフェインの摂取でプラスの効果が得られることにより、人間はカフェインを継続的に摂取するようになる」と推測されています。

by Magalie L'Abbé

コーヒーなどカフェインを多く含む飲料が、コカインのように禁止されない理由について、Meredith氏は、「コーヒーは社会に十分受け入れられており、カフェイン依存が健康に悪影響を及ぼすという事実が忘れられがちです。同じ理由で、不眠症などの病気にかかった際、カフェインが原因だと考えることは非常にまれで、日常的にコーヒーを飲んでいることを医者に伝える人は少ないものです」と語ります。このような事態を防ぐためには、「カフェインは麻薬と同じで、過度または連続的な摂取は、身体的・精神的な悪影響の原因となる」という事実を常に心に留めておく必要がある、とMeredith氏は主張しています。

Meredith氏は、カフェインの摂取量を徐々に減らしていくことが重要だと主張しており、毎日のカフェイン摂取量を日記に書いて記録していき、数週間かけて徐々にカフェインの摂取量を減らしていくことを推奨しています。

by david pacey

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in サイエンス,  , Posted by darkhorse_log