IPS液晶に進化したASUSのUSB外付けモニター「MB169B+」を使ってみた
USBケーブル1本でPCとつなぐだけで簡単にデュアルモニター環境を構築できるASUSのUSB外付け液晶ディスプレイ「MB168B+」が、パネルが視野角の広いIPSになって新モデル「MB169B+」に進化しました。そこで、前モデルのレビューから約2年ぶりにIPS液晶になったお手軽USBディスプレイの新モデルの使い勝手を試してみました。
MB169B+ | 液晶ディスプレイ | ASUS 日本
https://www.asus.com/jp/Monitors/MB169BPlus/
◆外観チェック
USB接続の外付け液晶ディスプレイ「MB169B+」はこんな箱に入っています。
なお、専用ケースは箱の外に付属しています。
箱を開けるとUSBケーブルと、説明書、インストールDVD、そしてその下にディスプレイ本体。
MB169B+のディスプレイサイズは前モデルMB168B+と同じ15.6インチ。
画面の解像度も前モデルと同じフルHD(1920×1080)ですが、パネルがTNから視野角の広いIPSに変更されたのが大きなポイントです。
背面のデザインなどはMB168B+と同じ。
シリアルナンバーが書かれたシールが貼ってあります。
ASUSのZenシリーズを思い起こさせるようなヘアライン加工が施されているバックカバーは一見金属にも見えますが、樹脂製で軽量です。
15.6インチサイズの液晶ディスプレイと思って持ち上げると拍子抜けするほどの軽さは健在。
厚さはわずかに8.5mm。
ボタン類は裏返した右側に集中しています。下部にMicroB-USBポートと……
上部には輝度調整ボタンと電源ボタンがあるのみ。
専用ケースはディスプレイスタンドを兼ねています。
こんな感じに折り返して……
ディスプレイをストッパーに引っかけるように立てます。
最後に手前側を折り返してマジックテープで固定すれば完成。
2種類に角度を変えられますが、横向きだと手前のストッパーを使う約70度の角度が良さそうです。
もちろんケースなので、中にディスプレイ本体をしまって保護することもできます。
MB169B+はUSBバスパワーなのでUSBケーブル1本でPCと接続するだけでOK。接続はUSB3.0が指定されています。
USBケーブルにはスライド式のクリップがあり長さを調整できます。
MB169B+本体側にMicroB-USBケーブルを挿し込み……
反対側はPCのUSB3.0ポートに接続すればOK。電源ケーブルがないのですっきりします。
なお、MB169B+は15.6インチディスプレイなので専用ケースのフットプリントは大きめ。狭い机の場合はタブレットホルダーなどで立てかけるのも良さそうです。
◆使ってみた
まずは専用のDVDを使ってドライバーをインストールします。自動再生ウィンドウが起動したら「ASSETUP.exeを実行」をクリック。
しばらく待って……
「ASUS Ezlink Display Driver and Utility」をクリック。
「Next」をクリック。
インストールがスタート。
インストールが完了したら、「Finish」をクリックします。
「画面の解像度」を見ると、問題なくデュアルディスプレイが構築されています。
USBケーブルを使ってノートPCと接続すると自動的に電源がONになりました。なお、レッツノート「CF-SX2」とはかなり色味が違うことが分かります。
GIGAZINEを表示するとこんな感じ。MB169B+の方が色温度が低めでより自然な感じ。どうしてもディスプレイの色味を合わせたいならば、PC側を調整するしかなさそうです。
使ってみたところ、専用ケースのスタンドはディスプレイを横向きで使う分には安定しています。
IPSパネルの視野角は上下左右ともに160度とのこと。一定角度を超えるとガクッと明るさが落ちますが、USB外付けディスプレイの利点は取り回しの良さであり、斜めから見ることはまずないのでまったく問題ありません。
縦向きに使うとこんな感じ。なお、MB169B+はオートローテーションに対応しておりディスプレイを縦にするだけで自動的に縦表示されるので非常に便利です。また、IPS液晶なのでローテーションでほとんど見え方が変わることがなく縦・横の切り替えは快適そのもの。
縦向きではMB169B+を奥に置く方が見やすいので、専用ケースのストッパーは奥側を使って80度近い角度にするのが良さそうです。
前モデルMB168B+ではUSBケーブルが短く取り回しに苦戦しましたが、MB169B+はまったく問題なし。
とはいえ、縦向きでMB169B+を立てた場合は指で押すと簡単にグラつくほどでお世辞にも安定しているとは言えません。
そんな場合は、専用ケースに横向きで置いたまま、ケースごと縦にすればOK。ケースの形状から左側にしか置けませんが、安定感はぐっとアップします。
B169B+を左側に置く場合は「画面の解像度」画面で、ディスプレイ表示の変更のアイコンをドラッグアンドドロップで左右入れ替えておけばOKです。
B169B+はマウスカーソルの遅延もほとんどなく有線のディスプレイと何ら変わることなく使えます。YouTubeの1080pムービーを問題なく再生できました。
以下のムービーを見れば、音ズレすることなくYouTubeの1080pムービーを再生する様子が確認できます。なお、ムービーはYouTubeで900万回以上再生されて話題になった「PS4に喜ぶ巨漢」ことフランシスさんのものです。
ASUSのフルHDのUSB液晶「MB169B+」で1080pムービーを視聴して音ズレをチェック - YouTube
室温20度の部屋でYouTubeを連続視聴したときの温度を測ってみるとこんな感じ。左側がディスプレイ表部分で、画面左下が熱くなっていますが、35度を超えることはなく手で持ってみても熱いとは感じません。右側はディスプレイを裏側から見たときで、やはり一隅だけ温度が高いようですが、全体的には熱を心配する必要がないことがわかります。
せっかくの外付けディスプレイということで携帯性も重要です。専用ケースにはUSBケーブルをしまうゴムバンドがついているので……
書類ケースのようなサイズのケース一つでMB169B+を持ち出せます。
この状態での重さは約1200グラムとノートPC1台分程度です。
ただし、15.6インチサイズディスプレイ+ケースということで大きさがネックになりカバンに入らないこともあります。
上から入れるタイプのリュックであれば、ノートPCといっしょに持ち出すことも十分可能です。
USBケーブル1本だけで簡単にIPS液晶でデュアルモニターにできる「MB169B+」は、Amazonで2万9800円(送料無料)となっています。
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