Appleが新型4インチ「iPhone SE」や9.7インチ「iPad Pro」を発表すると期待されるイベントの開催日が決定

By Sean MacEntee

2015年秋ごろから噂されていた新型4インチiPhone「iPhone SE」や、新型の9.7インチ版「iPad Pro」などが発表されると思われるApple主催の発表イベントの開催日が、現地時間の2016年3月21日午前10時になるとティム・クックCEOにより明かされました。

Apple Event - Keynote March 2016 - Apple
http://www.apple.com/apple-events/march-2016/

9to5Mac will be covering the event in detail on March 21st; as many of you already know, I’m really excited for this one so stay tuned!
http://9to5mac.com/2016/03/10/apple-march-event-iphone-5se-ipad-air-3-apple-watch-bands/

今回の発表で期待されているのは、Appleの歴史上初めて画面サイズがダウンするという「iPhone SE」。同iPhoneはiPhone 5/5sと同じ4インチのディスプレイを搭載したモデルで、iPhone 6/6sの4.7インチやiPhone 6 Plus/6s Plusの5.5インチよりもかなりコンパクトなサイズになります。

iPhone SEは現在のフラグシップモデルであるiPhone 6s/6s Plusと同等のスペックを持ち合わせることはないものの、iPhone 6と6sの中間くらいのスペックになると見られています。リーク情報によれば、A9チップやM9チップを搭載し、6sで初登場したLive Photoにも対応する見込み。他にも、ストレージ容量は16GBと64GBの2通りで、端末カラーはスペースグレイ・シルバー・ゴールド・ローズゴールドの4色になる模様。

端末のサイズはiPhone 5/5sと同等のものになると予測されており、以下のリーク画像ではiPhone 5と同サイズながら、端末カバーガラスの縁部分が曲面になっており、ホームボタンもTouch ID対応になっているのがわかります。なお、他のリーク情報によるとiPhone SEは3D Touch非対応とのことです。

そしてもうひとつの目玉とされている9.7インチのiPad Proは、2015年11月11日に発売された12.9インチのiPad Proの小型バージョンになると見られています。Appleはこれまで9.7インチのiPadの最新モデルを毎年リリースしてきましたが、2015年秋の発表では7.9インチのiPad miniと12.9インチのiPad Proしか発表しませんでした。

9.7インチのiPadは、クアッド・スピーカーやA9X/M9チップを採用し、Apple Pencilのサポートもスタートするという小型のiPad Pro的な端末になるのでは、と見られています。もちろんApple Pencilのサポートだけでなく、Smart ConnectorによるBluetoothキーボ－ドへの対応や端末背面のメインカメラがフラッシュを搭載するのでは、とも言われています。

その他の発表としてはApple Watch用の新しいバンドや、Apple Musicをより魅力的なサービスに進化させるようなiTunesのアップデートなどが予想されているのですが、一方で、新型Apple Watchの登場は次の秋まで予想されていないそうです。

なお、Appleがイベントを開催する3月21日は、AppleがFBIと激しいやりとりを続けている「iPhoneのロック解除問題」において、Appleが政府側に自己弁護を行うちょうど1日前で、海外ニュースメディアのThe Vergeは「2つのタイミングが見事に一致したことは偶然と思えない」とコメントしています。iPhoneのロック解除問題については以下の記事を読めばその経緯をつかめます。

「iPhoneの暗号を回避できるバックドアを作れ」という政府要請をAppleが拒絶 - GIGAZINE