てんこ盛りの「肉そば」で有名な沖縄の波布食堂に行ってきました


山のように盛られたお椀に、惑星の姿が重なりました。厨房のおばちゃんによって生み出されて、食堂という宇宙を漂います。その巨大な質量を平らげるには、ブラックホールのような胃袋が必要でした。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。台湾を周った後は沖縄に渡り、2ヶ月ほどのんびりしていました。安宿で一緒だった人に勧められたのが、この「波布食堂(はぶしょくどう)」です。

◆場所
グーグルマップだとここ。


那覇市街を突き抜ける国道58号は片側3車線の大きな道路です。この国道58号南端の国場川に架かる明治橋を渡ることなく、港に入ったところに波布食堂はあります。

大きな交差点にある黄色い看板が目印。


倉庫のような大きな建物の中で、波布食堂は営業していました。建物の半分は別の用途に使われています。


お店の前は港湾施設となっていて、コンテナが壁のように積み重なっていました。


◆食事
泊ふ頭旅客ターミナルビル「とまりん」に近い安宿から、30分ほど歩いて14時過ぎに波布食堂に到着。混雑しているのも嫌だったので、お昼のピークはずらしたのですが、それでもグループのお客さんも多く、けっこうな席が埋まっていました。エプロンに三角巾のおばちゃんたちが、厨房で忙しく動いています。店内には、8人ほど座れるテーブル席が4列、お座敷に座卓が2つ、カウンターにも数席ほど、用意されていました。

メニューはカウンターの上に、写真と値段付きで載っています。


「ポークたまご」「豆腐チャンプルー」「ヘチマのみそ煮」といった沖縄ならではのメニューも気になりました。「みそ汁」も私が知っているものとは違っています。


何を食べるか決まったら、厨房のおばちゃんに注文します。今回は宿の人が「一人では食いきれん」「出てきた瞬間に笑ってしまう」と絶賛した750円の「肉そば」にしました。注文を伝えると「料理ができたら6番で呼ぶからね」と言われるので、番号を覚えておきましょう。お金は後に支払います。

セルフサービスなので、お水を取りに行きます。


生活の温もりを感じる店内でした。海外もそうですが、大衆食堂ほど落ち着く場所はありません。レストランや料亭には特別と違って、食堂には日常が溶け込んでいます。


料理を待つ間に、別の注文ができあがっていました。お客さんが「かつ丼」を運んでいたのですが、お椀と同じくらいご飯が盛られています。それは、もはや球体。そして思い浮かぶのは、宇宙に浮かぶ惑星のかたちでした。

そして「6番のお客様~」と呼ばれたら私の番。カウンターでトレイを受け取ります。トレイには、山のようにお肉と野菜が盛られたお椀が載っていました。こちらは、肉そばの惑星。バランスを崩したのか、トレイにはお椀から汁がこぼれていました。不可抗力。すさまじい量が載っているので、無理もありません。席まで運ぶにしても、ずっしりと手応えを感じる重さ。こけてしまったら大惨事となるので、集中して運びましょう。

かき氷のような盛られ方をしていた肉そば。


大きさを比較するために、手を添えてみました。


頂上に盛られた紅しょうがは、火山から吹き出したマグマのようです。


真上からのぞいた肉そば。麺料理のはずでしたが、麺を確認することができません。


それでは、いただきます。

小碗が付いてきたので、少しずつ取り分けて食べていました。まず先に、お椀からはみ出しそうなお肉と野菜を片付けないといけません。豚肉、キャベツ、人参、もやしとしんなりとした野菜炒めのようでした。意外とヘルシーでどんどん箸が進みます。


しばらくしたところで、ようやく麺に到達。きしめんのように平べったい麺です。


25分ほどかかって、見慣れたお椀の形に。随分と汁に浸かっていたはずですが、麺はフニャフニャになることもなく、最後まで普通に食べることができました。


この日のために、朝食を抜いたというのに張り裂けそうなお腹。少し食べては休憩、と繰り返しながら完食を目指します。最初の方は良かったのですが、最後の方は豚肉の脂がしんどかったです。汁も少し味が濃い気がしました。もっと若ければガンガンいけたかもしれませんが、30歳を越えると胃袋も疲れるのです。

40分かかって完食。ごちそうさまでした。


苦しいくらいに、お腹が膨らんだのでお茶を飲んでひと息つきます。15時を周るとお客さんの数も落ち着いて、店内もゆったりとしていました。食器をカウンターに下げて、レジでお会計を済ませてお店をでます。

店内にあった肉そばのイラスト。


テレビ番組のレポートも入っているらしく、店内にはたくさんのサイン色紙が掲げられていました。


「肉そば」「かつ丼」の大盛りを楽しむにしても、「ゴーヤーチャンプルー」「ソーキそば」といった沖縄料理を食べるにしても、波布食堂はおもしろい場所だと思います。久しぶりの日本の食堂でしたが、何だか懐かしい気持ちでいっぱいでした。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
)

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in 取材,  試食, Posted by logc_nt