ロンドンに実在する魔法専門店には杖や魔女鍋から「イヤな奴を家に入れない呪い(約3600円)」まで本当に売っている


ハリー・ポッターの舞台にもなったイギリスは「魔法の国」として親しまれていて、実際の撮影セットや大道具などを見学できる「The Making of Harry Potter」に行けば映画に登場したホグワーツ城内部や魔法道具を売っているダイアゴン横丁などの雰囲気を体験することが可能。しかし、実は本物のロンドンにも魔法道具を販売する魔法専門店が存在し、杖や魔女鍋などが購入できるとのことなので、本当にそんな場所があるのか確かめてみました。

Treadwell's
http://www.treadwells-london.com/

魔法専門店Treadwell'sは一般人から隠れることなく、Googleマップにも登録されています。住所は「33 Store St, Fitzrovia, London WC1E 7BS」、大英博物館のすぐ近くです。


ロンドンの中心街なので辺りは都会っぽく華やかな雰囲気。


スーパーマーケットがあったりして、ダイアゴン横丁的なものをイメージしていると「本当に住所はここであってる?」と不安になってきます。


……が、道の脇に「Treadwell's Books」という表記を発見。まわりのお店と同じく白と黒の外観をしているお店なので特筆して目立つということはなく、普通の本屋さんという感じ。目的意識を持って探していないと見落としてしまいそうです。


お店の前には1ポンド(約160円)セールの本がずらりと並んでいます。


どの辺が魔法専門店なのだろう……?と不思議に思いつつもとにかく店内に入ってみました。


店内には本棚がずらり。


奥に長い形の部屋になっており、部屋の真ん中に、PCを前にする店員さんがおり……


さらに奥には本以外のアイテムが並んでいます。


何かよくわからないものがズラリ。


キャンドルや……


せっけんといった、ごく普通のアイテムから……


ヤギの頭を持った悪魔「バフォメット」のイラストが入った、いかにもといった雰囲気のマグカップなど。


もちろん杖もあります。


お店に訪れた時にあった杖はこれ一本。残念なことに、「何かお探しですか?」と尋ねてくれた店員さんに「杖ってありますか?」と場所を聞いてしまったので、杖に選ばれたわけではないのですが、それでも本物には違いありません。


手で持つ部分には星のマークが入っていて……


先っぽは尖っていました。価格は23ポンド(約3700円)


杖と一緒に杖のハウツー本も置いてあったので、初心者であっても扱える、というわけです。


ペラリとめくってみると、杖の素材となる木材の種類や、木材によって適した杖の形など、杖作りの方法から、選び方、正しい使い方まで書いてありました。調べたところ本はAmazonで17.71ドル(約2000円)で販売されており、杖を買える環境にない人は本を参考にして自分で作ってもOKというわけ。なお、本の評価はかなりよく、学びが多い様子。


やたらとかっこいいデザインのコンパス(23ポンド/約3700円)


五芒星を円で囲った魔女のシンボル「ペンタクル」の入ったアイテムもたくさん並んでいました。これは大きさによって23.5ポンド(約3800円)から。


ペンタグラムのついたパワーストーンもありました。お守りっぽい感じらしいです。6.99ポンド(約1100円)


これは中にろうそくを入れて部屋につるすための燭台(21ポンド/約3400円)。部屋がロマンチックな雰囲気になりそうです。


さらにインクの詰まった箱も発見。


中には黄色・紫・緑・赤・青などのインクが入っています。


これは呪文を書くための専用インクで、黄色は願いをかなえる呪文を書くためのもの。他にも幸運を呼ぶ本物の呪文を書くための緑色のインクや、怒りの魔法のための赤い「ドラゴンの血」というインク、癒やしのための青いインクなどがありました。これも価格は6.99ポンド(約1100円)


魔女鍋は24.99ポンド(約4000円)。


奥の棚には9と4分の3番線のプレートが置いてありました。


ずらりと並んだ小瓶。


中はこんな感じで、松ヤニの樹脂が入っています。お香のように燃やすとのことですが、目的は「香りを楽しむ」というものではなく、杖や鍋と同じく魔法の儀式用だそうです。価格は6.95ポンド(約1100円)


別の棚の上にも小瓶を発見。


が、何となく汚らしい雰囲気です……。


手にとってみたところ、掃除機で吸い込んだゴミや埃のようにも見えるものが入っていました。これは嫌いな人を家に近寄らせない呪文を染みこませたハーブなどが入っている小瓶とのこと。効果のほどはわかりませんが、価格は一瓶で21.99ポンド(約3600円)とお高めです。


水晶玉は左端の大きい物が65ポンド(約1万500円)、その隣の中サイズが24.99ポンド(約4000円)、右端の小さいものが12.99ポンド(約2100円)。


アクセサリー類や……


ドクロもあります。


古代ルーン文字の書かれたパワーストーン(12.99ポンド/約2100円)も。


Wikipediaによると、ルーン文字を刻んだ石・木・金属・ガラスなどは占いなどで使用されるそうです。古来は全てのルーン文字を投げてから1つ拾うキャスティングという方法が採られていましたが、現在では全てのルーン文字を袋に入れ、質問を念じながら手を入れて、1つつかみだした文字で解答を得るという方法が使われているとのこと。


怪しげなグリーンマンのピンは20ポンド(約3200円)。


なお、魔法アイテム以外に本もたくさん並んでおり、本目当てのお客さんも入れ代わり立ち代わりたくさんやってきていました。訪れた時はほとんど男性のお客さんで、目にした女性のお客さんは一組のみ。では人々が目当てにしている本は一体どんなものなのかというと……


錬金術に関するもの


仏教や禅についての本


シャーマニズムについて


「妖精の見つけ方」という本も見つけました。


ペラリと開いてみます。


メモサイズの紙で覆われた部分があり……


ぺらっと開くと妖精のイラスト。どうやら絵本のようです。


魔女狩りや魔女の世界についての書籍も。


本棚は時代ごとにわけられていたり……


国・地域ごとにわけられていたりで、眺めているだけで、どれも興味をそそられます。


部屋の奥には大きなソファーがあるので、ここで本をじっくり吟味することも可能。


さらに部屋の奥には階段がありましたが、店に訪れた人が階段を下りていく様子がなく、降りていいかどうかも不明だったので、何があるのかは謎です。


お店をじっくり堪能し、さあ外に出よう、と思ったところで店員さんに小さな地図をもらいました。一体何か?と聞いてみたところTreadwell'sの周囲には実は同じような魔法専門店がいくつも存在するとのこと。お店がたくさん存在するということは需要があるということで、いかにロンドンに魔法が根付いているのかを実感させてくれた場所でした。他のお店がいったいどんな雰囲気なのかは行ってみてのお楽しみということで、魔法の国イギリスの首都ロンドンの奥深さを感じたい人はぜひめぐってみてください。

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in 取材, Posted by logq_fa