取材

猫とお酒をたしなむ猫カフェならぬ「猫パブ」、Bag of Nailsはこんな所でしたレポ


良いウイスキーを作る蒸留所には必ずネコがいる」と言われており、猫とお酒という組み合わせは新しいものではないのですが、イギリスにはお酒をたしなみつつ猫15匹と触れあえるパブが存在するとのこと。猫カフェは日本にも存在しますが、猫パブはあまり聞かないので、一体どんな場所なのか、実際に行って雰囲気を確かめてきました。

Saga of Nails: Title
http://sagaofnails.blogspot.jp/p/title.html

Bag of Nails
https://www.facebook.com/Bag-of-Nails-Bristol-180172875383888/

Bag of Nailsがあるのはここ。ロンドンのパディントン駅から電車で2時間ほど移動したところにあるブリストルという街にあります。住所は141 St Georges Road, Hotwells, BS1 5UW Bristolで、ブリストルの駅からは徒歩と電車で30分くらい。


ブリストル・テンプル・ミード駅はこんな感じ。ブリストル大学・西イングランド大学と2つの大学があることもあって学生都市的な感じで、ロンドンとはまた違う、穏やかで住みやすそうな雰囲気です。


駅からバスを使い、てくてく歩いていくと街角に緑色の門構えのパブを発見。


お店の窓には「No Large Groups or Fancy Dress(団体と着飾った人お断り)」の張り紙。


お店の営業時間は月曜日と火曜日が17時から23時まで、水曜日から土曜日が正午から23時まで、日曜日は正午から22時半までです。水曜日の正午に行ったところお店はまだ閉まっていたのですが、しばらく店前で待っていると扉が開きました。


「今日は猫の日。犬はお断り」という張り紙を横目に入店したところ……


中はこんな感じカウンター席とテーブル席がありました。


窓辺のテーブル席は居心地が良さげ。


カウンターにはビールサーバーがずらりと並んでおり……


壁にもさまざまなビール瓶やお酒のボトルが並んでいます。お酒の種類はかなり豊富な様子。


食事の提供は行われていませんが、スナック類やパイなどはあるようでした。


猫はどこに?とキョロキョロしていると、カウンターの端っこにふわふわの塊を発見。


段ボールのトレーに乗っているのはラスプーチンという気迫にあふれる名前の猫


顔を上げるとこんな感じのにゃんこです。


お店にはラスプーチン1匹しか見当たらず、他の猫はいったいどこに……?と思いながらも、Crown And Gloryというビールとポテトチップスを購入。お腹もすいていたのでバリバリ食べていると……


どこからともなく黒猫が登場。


さらに、しなやかなスタイルのアメリカン・ショートヘアっぽいにゃんこもやってきました。


お客さんがいるカウンターを我が物顔で通り抜けています。


猫のかわいさに店主もお客さんも思わずナデナデ。


猫カフェの猫の中には人を避ける子もいますが、Bag of Nailsの猫は自分からすり寄ってはこないものの、「なでるならどうぞ?」というようなフレンドリーさがあり、お客さんであるおじさんたちもニコニコしながら猫かわいがりしていました。


愛にあふれたBag of Nails店内の様子は以下のムービーからも確認できます。

猫パブBag of Nailsで暮らすにゃんこたち - YouTube


おじさんたちの慈愛に満ちたまなざしを見ているだけでも温かい気持ちになれます。


「KITTENS ON TOAST £3.95(子猫のトースト載せ 630円)」と書かれたボードの横をうろうろ。


黒猫もひょいっとカウンターに上がります。


猫たちはテケテケと店内を走り回り……


カウンターの中にも侵入。


店主さんがビールをついでいる横でスヤスヤ寝たりひなたぼっこしたり。


作業をじっと横から見つめていたり。


Bag of Nailsは音楽を愛するお店でもあり、店内には大量のアナログレコードも置かれていました。


猫たちは店主さんが大好きで、店主さんの後をまるで親を追いかける子どものようについていく姿がむちゃくちゃキュート。レコードを変える瞬間も側で「何をやっているの?」という風にじっと付き添っています。


また、Bag of Nailsはイギリスでもニュースになっており、常連客だけでなく、観光客っぽい一見さんも来ていました。


初めて来たお客さんとも戯れてくれます。


こちらを見つめながら足元にすり寄ってきたり……


なでても嫌がりません。


というのも、カウンターの向こう側に2階へとつながる扉が開いており、人の存在に飽きたら猫たちは移動することができるため。お店には全部で15匹の猫がいるとのことですが、訪れた時に現れた猫は5匹ほどで、他の猫は別の場所にいるようでした。常に人といなければならないというストレスがないためか、猫たちは非常にのびのびしているように見えました。


なお、店内をよく見てみると独特のセンスの猫グッズが紛れ込んでいて、それらをしげしげ見るのも楽しいです。ジョーズの口の中から飛び出す猫や……


壁を上る猫。


写真やイラスト。


「HUNGRY CAT DONATION FUND(お腹のすいた猫のための寄付箱)」というものがあったので寄付してみます。


「ここにコインを置いてね」という指示のもと、白い部分にコインを載せると、箱の中からにゅっと猫が登場。


そのままズルズルとコインを引っ張り……


箱の中に取り込むという仕組みでした。


猫カフェのようにオモチャを使って遊ぶということはないのですが、とにかく猫たちがのびのびしていて、近からず遠からずの距離で猫たちと戯れたり、猫たちが店主さん大好きな様子を見たり、常連さんたちに愛されていたりする様子をお酒を飲みながら眺めることができるという、何だか猫好きの天国のような素晴らしい場所。それがBag of Nailsでした。


英国動物虐待防止協会はお酒が猫に与える影響を懸念していましたが、訪れた時はお店でお客さんがお酒を猫に与えたり、猫がお客さんの飲み物を欲しがったりということはありませんでした。イギリスの雰囲気を感じつつ、日常に溶け込む猫たちの存在を感じたいという人は、イギリスに寄った際に訪れてみるべき場所の1つです。

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in 取材,   生き物,   動画, Posted by darkhorse_log

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