ついに世界最大容量15TBの大容量SSDが出荷開始される


Samsungが実に15.36TB(1万5360GB)という世界最大容量を誇るSSD「PM1633a」の出荷を開始したことを発表しました。最新の高集積テクノロジーを使うことで容量をアップさせており、主にエンタープライズ(企業)向けに出荷されるとのことです。

Samsung ships the world's highest capacity SSD, with 15TB of storage | Computerworld
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PM1633aはノートPCなどに用いられる2.5インチサイズで厚さ15mmというモデル。12Gbps Serial Attached SCSI (SAS)インターフェースを持つエンタープライズ向けストレージとしての位置づけとなっています。1秒間に可能なI/Oアクセス数はランダムリードで20万IOPS、ランダムライトで3万2000 IOPSとなっており、シーケンシャルのリード/ライト性能は最大で1200 MB/sというとてつもないものになっています。


この大容量を可能にしたのが、Samsungが世界で初めて開発に成功したという256ギガビット(32GB)の容量を持つ3次元V-NANDフラッシュメモリ(3D V-NAND)です。データ記録方式には1セルあたり3ビット書き込むTLCを採用し、さらにセルの積層数を48層にまで伸ばすことで1チップあたり256ギガビットの記憶容量を実現しています。なお、セルの積層数は2013年の段階で24層、2014年では36層まで到達していました。


従来の技術で製造されていたNANDフラッシュメモリは半導体素子が平面に並べられたものでしたが、メモリを積層する3D NANDの登場で記憶容量は一気に拡大しています。Samsungが16TBのSSDを発表したFlash Memory Summit and Exhibitionでは、他にも東芝やIntelなどからも新作3D NANDが発表されており、東芝はSamsungと同じ256ギガビットの3D NANDを発表しています。なお、Samsungの3D V-NANDの「V」は「vertical(垂直)」を意味しており、メモリを縦に積層していることから付けられたもの。


SamsungはこのPM1633aについて、15.36TBモデルの他に7.68TB・3.84TB・1.92TB・960GB・480GBの容量を持つモデルをラインナップしているとのこと。エンタープライズ向けということもあってSamsungは価格を公表していませんが、最大容量となる15TBモデルの場合だと日本円で100万円近くなるとも予測されています。

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