スマートフォンのストレージは256GBに到達、なんとSSDよりも高速に


すでにASUSの「ZenFone 2」やXiaomiの「Mi 5」など、128GBストレージを採用するスマートフォンが登場していますが、ハイエンドスマートフォンのストレージの主戦場は早くも256GBになるようです。Samsungが量産開始を発表したモバイル端末用ストレージは256GBという大容量だけでなく、一般的なPC用SSDよりも速いデータ転送速度を誇っています。

Samsung Introduces Industry’s First 256-Gigabyte Universal Flash Storage, for High-end Mobile Devices | Samsung Newsroom
https://news.samsung.com/global/samsung-introduces-industrys-first-256-gigabyte-universal-flash-storage-for-high-end-mobile-devices

2016年2月25日に半導体大手のSamsungは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末向けのストレージ「Universal Flash Storage(UFS)」として、これまで最大容量だった128GBの2倍にあたる大容量256GBモデル「256 UFS」の量産を開始したと発表しました。


一般的に、PCに採用されているストレージのSSDは高速ですが消費電力が高いため、モバイル端末では使用されていません。他方でSSDの代わりに消費電力が低いeMMCは、SSDに比べるとデータ転送速度が遅いという欠点がありました。そこで新たなモバイル端末向けのストレージとして登場してきたのがUFSであり、SSDの高速性とeMMCの省電力性を兼ね備えたフラッシュメモリとして、すでに一部のハイエンド・スマートフォンには採用が始まっています。

Samsungによると256GB UFSはV-NANDのフラッシュメモリを採用。また、データ転送レーンを2つ設けることでシーケンシャルリードで850MB/sを達成しているとのこと。ちなみにPC用のSSDインターフェースとして主流のSATA3規格は最大転送速度が600MB/sなので、Samsungの256 UFSは、PC用SSDよりも速い転送速度を実現するというぶっ飛んだ性能を持っています。なお、シーケンシャルライトは260MB/sとのことで、これは高性能なSDカードの転送速度の3倍、一般的なHDDの2倍という性能になっています。

また、ランダム性能は、前世代UFSがランダムリードが19000IOPS、ランダムライトが14000IOPSだったのに対して256 UFSではそれぞれ45000IOPS、40000IOPSと2倍以上の高速化を実現しています。

UFSの高速化によって、スマートフォンの体感速度はさらに向上しそうです。また、Type-CのUSB3.0ポートを搭載するスマートフォンが続々と登場し、撮りためた写真やムービーを外部メディアに高速に転送することができるようになりつつある中、UFSによるデータ処理速度の向上は、今後のスマートフォンの性能を語る上で大きな要素になっていくとSamsungは予想しています。


次世代のハイエンドスマートフォンは、容量256GB&SATA3を超える高速データ転送が標準になっていきそうです。

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