自分は「ナルシスト」なのか?ナルシストの特徴・原因などをわかりやすく解説したムービー「The psychology of narcissism」

by Kevin Simpson

ネット上に出没する『荒らし』はナルシスト(ナルシシスト)でサイコパスなサディストである」という研究や「夜型人間はナルシストである」という研究が近年では発表されていますが、ではそもそもナルシスト・ナルシズムとはどんなもので、どういう弊害があり、治療は可能なのか?などについて、非常にわかりやすい解説ムービーが登場しています。

The psychology of narcissism - W. Keith Campbell - YouTube


「ナルシスト」の語源となったのはギリシャ神話に登場するハンサムな少年、ナルキッソス。彼はどこかに自分が愛することができる人はいないか、探していました。


エコーという少女がナルキッソス相手に恋に落ちましたが、ナルキッソスはエコーの気持ちを拒絶。


その後、ナルキッソスは水を飲もうとして近づいた泉の水面に美しい少年が写っていることに気付き、恋に落ちます。もちろん、泉に写っていたのはナルキッソス本人でした。


恋に落ちたナルキッソスは泉を離れることができず、やがては溺死してしまうことに。


ナルキッソスが死んだ場所に咲いた花は水仙で、これは欧米でナルシス(Narcissus)と呼ばれています。


上記の神話は、ナルシストの性質をよく表しています。


しかし、心理学的に見ると、ナルシストの性質にもタイプがあります。


心理学的なナルシズムの定義は、「実際よりも大きな自己イメージを持つこと」


程度の違いはあっても、ナルシストたちは自分の見た目が優れていて……


頭が良いと思っています。


自分は他の人よりも重要だと考えているわけです。


それゆえに、特別扱いを望みます。


心理学者らはナルシストの性質を「えらそうなタイプ」と「傷つきやすいタイプ」の2つに分け、合わせて自己愛性パーソナリティ障害と呼んでいます。


「えらそうなタイプ」のナルシストは、外向性・支配的・注目されたがり、といった性質を持ちます。


人から注目されたり、権力を持つことが好きで、政治家や……


セレブリティ


活動団体のリーダーなどによく見られます。


もちろん、これらの位置にいる人たちが全員ナルシストであるわけではありません。


自分の可能性を確かめたい、ということの結果として権力やパワーを得た人や……


人々のよりよい暮らしを求めている人も。


一方で、ナルシストは、目的それ自体が地位や権力を得ることであったり、注目されることだったりします。


そして、もう1つのナルシストのタイプが「傷つきやすいタイプ」


彼らは権利を付与されることについてとても敏感です。


そのため、自分が認められていないということに深く傷つきます。


また、ナルシストたちは非常に自己中心的な動きを見せます。ナルシストであるリーダーたちは危険かつ倫理的に間違った決断をしがちです。


ナルシストのパートナーはウソをついたり、浮気をすることが多いとのこと。


自分に対する見方が楽観的なので、意にそぐわないことに対して怒りっぽく攻撃的であることも。


本人は気分がいいのですが、周囲にいる人たちが困る、というのがこのパーソナリティ障害の特徴です。


自己愛性パーソナリティ障害であると考えられる人は100人に2人ほどで、その多くが男性。


また、患者のほとんどが大人です。


子どもというのは自己中心的な生き物ですが、これは発達の段階において自然なことで、大抵の場合は大人になるにつれて自己中心的な性質は消えていくもの。


2013年に発行された精神障害の診断と統計マニュアルによると、自己愛性パーソナリティ障害の性質は「自己イメージの肥大化」「共感の欠如」「権利意識」「権力や注目を求めること」だとされています。


この結果、子どもを自分が注目や権力を得るための道具として扱う親が生まれたり……


自分を助けようとしている人の意見を受け入れず、彼らを「間違っている」となじったりする人が生まれます。


では、一体何がナルシストの原因なのか?ということについて、双子を被験者としたナルシズムの研究も行われましたが、遺伝子的な原因は特定できませんでした。


環境的な原因を言うなら、子どもをあがめすぎる親は子どものナルシズムを助長すると考えられています。


また、親が冷たすぎたり厳しすぎたりしても、傷つきやすいタイプのナルシズムを育てることになります。


また、ナルシストの割合は、個人の価値とセルフプロモーションを重視する文化において高くなることも分かっています。


アメリカについて言えば、1970年から現在までにかけて、ナルシストの割合は高くなってきました。


これは1960年代に生まれた自尊心に関するムーブメントと物質主義の結果だと分析されています。


確たる証拠はないのですが、SNSもナルシズム助長の一端を担っていると見られています。


では、ナルシズムの持つ弊害をなくすことは可能なのか?というと、これは可能であるとのこと。


心理療法や他者への思いやりを訓練していくことによって、肥大化させていない自分自身の正しい姿を見ることができるようになるそうです。

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