現実空間にホログラムを表示する「HoloLens」のスタートメニューや専用アプリがどんなものかわかるムービーが公開

MicrosoftのVRヘッドセット「HoloLens」は、OculusやPlayStation VRとは異なり、現実世界にCGを重ねて表示する端末になっています。そんなHoloLensの開発者向けキットが3000ドル(約34万円)で販売されており、早ければ2016年3月中にも開発者の手元に届く予定となっているのですが、それよりも早い2016年1月に開発機を手に入れたクローズドベータテスターが複数人存在し、その中の1人である@h0x0dさんがHoloLensに関する新情報をリークしています。

HoloLens leaks show a mixed reality video app, holo-Start menu, Bluetooth clicker | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2016/02/hololens-leaks-show-a-mixed-reality-video-app-holo-start-menu-bluetooth-clicker/

リークにより明らかになった新情報のひとつが、Project Burbankの名前で制作が進められてきたHoloLens用アプリの「Actiongram」の動作がどのようなものなのかということ。Actiongramは全てのベータテスターが使用でき、現実世界にムービーやアニメーションなどを重ねて表示することができるアプリです。例えば現実世界の人の顔に3Dデータのサングラスを重ねて表示したり、ソファの上にCGでできたミニサイズの宇宙飛行士を置いたりすることができます。

以下のムービーはベータテスター向けにMicrosoftが開発したHoloLensのデモムービーで、Actiongramを使うとどんなことができるのかがわかります。

Microsoft HoloLens Start / UI - YouTube


Actiongramの解説を行ってくれるのは、開発コミュニティのマネージャーを務めるクリスティーナ・ホーナーさん。

さっそくHoloLensのデモがスタート。ムービーで映し出されたのは、絵と木が飾ってあるどこかの一室。

ヒュッと指を動かすと……

HoloLensのスタートメニューが表示されました。どうやらムービーはHoloLensを装着したユーザー目線で見られるようになっており、ムービーを見ていればHoloLensをどうやって操作するのかが大体わかるようになっています。

HoloLensにはマウスやトラックパッドがないので、操作用のカーソルを装着者が視線を使って動かす仕組みになっています。

マウスをクリックしたり画面をタップする代わりに、人さし指を動かすと……

カーソルを当てていた場所を選択したことになりメニュー画面が切り替わります。メニュー画面がHoloLensで使用できるアプリの一覧に変わりました。

その中からUnityのロゴっぽいアイコンにカーソルを合わせて……

ヒュッと下方向に人さし指を素早く動かすと……

こんな画面に移ります。画面には「Tap to place and run」と書かれており、もう一度人さし指を動かすと……

Actiongramのベータ版が起動。

2本の指でグッとものをつかむような動作をすると……

Actiongramのメニュー画面が表示されます。

使い方はとても簡単で、現実空間に配置したいホログラムを選らんで……

2本の指でホログラムをつまんで移動させ……

配置したい場所で指を離せばOK。

これでホログラムの配置は完了です。

また、メニューから視線が外れると……

メニューが視線の先にまでついてきます。

複数のホログラムを配置するとこう。

もちろんホログラムはワンタッチで……

全て削除することもできます。

また、リークされた情報から、HoloLensを装着したままシームレスに端末を操作するための周辺機器「Bluetooth clicker」の存在も明らかになっています。HoloLensの操作は人さし指の「タップ」ジェスチャーで行うのですが、これをより簡単に行えるようにするための機器がBluetooth clickerであると思われています。

なお、リークされた文章によると、MicrosoftがActiongramの正式発表を行うのは2016年2月29日だそうです。