脳をだませるほどの人工太陽光をLEDで作ることを可能にした「CoeLux」


人間の脳やカメラをだませるほどの完成度の「人工太陽光」を作りだすことに、イタリアの企業CoeLuxが成功しました。科学者たちの技術を結集させることで、外界から遮断された場所であっても、まるで自然光が入っているかのような雰囲気をLEDライトで作り出せるようになっています。

CoeLux
http://www.coelux.com/

CoeLuxがどのような技術なのかは、以下のムービーから見ることができます。

The artificial skylight that you won't believe isn't real - YouTube


天窓から見える太陽光。


薄暗い部屋には光が注いでいます。


部屋に入る光を見ると、まるで部屋の外には外界が広がっているように見えますが、実はこれは偽物の太陽光。


CoeLuxの仕組みは以下の通り。地球の回りでは大気が層になっていて……


層の中には二酸化炭素や酸素や窒素などが揺らぎ合っています。


光の波長が粒子にあたった時に二次的な電磁波が発生して周囲に広がる現象を散乱と言います。


この時、波長が短いほど空気分子が多くの光を散乱するため、波長の短い青い光はどんどん散乱していき、空は青く見えるわけです。上記の現象をレイリー散乱と呼びますが、CoeLuxは科学の力によってLEDとナノマテリアルを用いてレイリー散乱を含む、「大気中にある太陽光」を再現したとのこと。


高層ビルは太陽光を効率的に取り込みますが、CoeLuxの技術を使えば、地層ビルなるものを作っても脳を「ここは地上である」とだませるわけです。


地上から見ると通常通り3階建ての建物が……


実は地下に太陽光の差し込むプールやレストランを備えている、ということもありえるとのこと。人工光には紫外線が含まれないので日焼けすることはできませんが、オフィスやリビングを日当たりのよい部屋として演出することは可能です。


実際に人工の太陽光が設置されている部屋を真下から見るとこんな感じ。


別の部屋は以下の通り。LEDライトにはナノ粒子を用いたプラスチックの層を用いており、太陽に当たる部分はフレーム内で動かせるようになっています。


スタジオ撮影でも太陽光を演出することが可能。


オフィスや……


お風呂場など。


現在のところ、光には以下の3種類があります。

Solutions ☼ CoeLux
http://www.coelux.com/en/solutions/index

光がやや冷たい色の光が部屋の真上から差し込む「CoeLux 60」


CoeLux 60よりも光に角度を付けた「CoeLux 45」


そして太陽が傾いてきたような、温かみのある色を演出する「CoeLux 30」


なお、価格は4万ユーロ(約500万円)からで、設置に5000ユーロ(約60万円)ほどかかるそうです。

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