ウェブアプリ

Googleが検索結果画面右側の広告を廃止する動き、その理由とは?


デスクトップ版Googleの検索結果画面に表示される広告のレイアウトが変更される動きが明らかになっています。新しい画面レイアウトでは、右側に表示されていたGoogle AdWordsの広告の表示が廃止されるかわりに検索結果の上部に広告が最大で4つ挿入されるようになるとのこと。これは、検索シェアを着実に伸ばしているモバイル端末における表示との統合を狙った変更とみられています。

Google AdWords Switching to 4 Ads on Top, None on Sidebar
http://www.thesempost.com/google-adwords-switching-to-4-ads-on-top-none-on-sidebar/

新しい画面の参考となるのが以下の画像。「business card(名刺)」というキーワードで検索した場合、検索結果の上部にオレンジ色の「Ad(広告)」のアイコンとともに広告が4つ表示されていることがわかります。従来はこの広告が画面の右側にも表示されていましたが、今後は廃止される見通しとのこと。なお、画面右側に表示されている「PLA(商品リスト広告)」は、従来どおりそのまま表示されるようになる模様。


この検索結果上位への広告挿入は2015年末に導入されていたもので、今回の右側の広告枠の廃止と併せ、モバイル端末での表示を最優先する「モバイルファースト」の方針を受けての変更とみられています。なお、検索結果への広告挿入は、上部にプラスして最下部にも挿入される場合もあるとのこと。

この表示は全世界で段階的に導入され、2月22日から2月23日ごろにかけて新しい画面へと完全に移行されるものと見られます。試しに「コーヒーメーカー」で検索してみると、検索結果の上位に3つのAdWords広告が表示され、右側にはPLA広告とAdWords広告が一つ表示されました。


「激安スマホ」だとこんな感じで、右側のAdWords広告も表示されている状態でした。ただし、表示の内容は画面を更新するたびに変化するようになっており、PLA広告が検索結果の上部に表示されるケースも。


「MoMA(ニューヨーク近代美術館)」だとこんな感じ。画面右上に表示されているのは広告ではなく「ナレッジパネル」と呼ばれるもので、新レイアウトへの移行後もこのナレッジパネルは残される模様。


2015年半ばにはモバイルでの検索がPC・タブレットを上回ったと言う状況になっていることからも、今回の変更は状況に合わせた最適化の一つと考えることが妥当。新レイアウトは今後段階的に展開が進むものと見られます。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
WikipediaがGoogleに対抗する広告なしの検索エンジンを開発へ - GIGAZINE

GoogleがFlashを使った広告を全面禁止へ、HTML5ベースに - GIGAZINE

Googleの広告を携帯キャリアが全面禁止にすることを計画中 - GIGAZINE

若いデジタルネイティブ世代はGoogleの検索結果と広告との区別が付かないことが調査で明らかに - GIGAZINE

Googleより先に検索エンジンを発明した億万長者になり得た男 - GIGAZINE

Googleがニセのダウンロードボタンに偽装した広告などに警告表示 - GIGAZINE

in モバイル,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.