ロードバイクが宙を飛ぶ、自転車トライアルの元王者がアリエナイ場所を走るタマヒュンムービー

自転車競技には大きく分けて舗装された道路を走るロード系の種目と、土の上など未舗装の路面を走るBMX系、そしてバイクを自由自在に操ってさまざまな障害物をクリアするバイクトライアルがあります。普通はそれぞれのジャンルで専用の自転車を使うのが当たり前なのですが、バイクトライアルの元王者であるヴィットリオ・ブルモッティさんは、ロードバイクを使った数々のアクロバティックなパフォーマンスを繰り広げています。

Brumotti - Road Bike Freestyle 2 - YouTube


ローラー台に乗ってウォームアップするロードレースチーム「ティンコフ・サクソ」のメンバー。現在のチーム名は「ティンコフ」ですが、このムービーは2014年に作成されたものなので当時の様子が収められています。

画面にはブルモッティさんが登場。ローラー台の横にいると思ったら……

ひょいとジャンプして空中で180度回転。

そのままローラーをこぎ出すという妙技。

「いえーい」という表情のブルモッティさんでした。

次のシーンは巨大な採石場。どこにブルモッティさんがいるのかというと……。

ここ。普通の人なら、この高さに立つだけでも震え上がりそうなのに、自転車を走らせるとは……

その後も、好き放題に暴れまくるブルモッティさん。

後輪だけをスケボーに乗せて走るというトリックや……

上下する台の上をジャンプしたり。まるでスーパーマリオのステージのよう。

飛行機の上を走ってしまったりもします。

なんとの自転車のまま機内に侵入。

ウィリーしながら狭い通路を駆け抜け。

公園のテーブルを飛び跳ねたり。許可を得ずに勝手にやってしまうと、ひどく怒られてしまうヤツ。

街中では、坂道であり得ない姿勢でバイクを走らせたり。

前輪ウィリーのままブレーキを絶妙にコントロールして、そのまま坂を下るという離れ技。普通の人だとこのままコケて顔面大激突を繰り広げるシーンですが、こともなげに乗るブルモッティさん。

警官にマークされた時は、大人しくなってしまうようです。

しかし警官のマークが外れると、再び好き勝手にライドしまくり。

ここはどんな場所かというと……

なんと立て壁の上。タイヤ一本分しかない幅の壁でバランスを取るとは、まさに元バイクトライアルの王者の風格。

今度は山の中腹のオフロードを走りまくり。

巨木にジャンプアタックするシーンなども。

次は海岸沿いのフェンスの上。

右側は文字どおりの断崖絶壁。水の上とはいえ、落ちてしまえばかなりの事態を招くことは必至。

「やめとけ……」な光景。

不思議な坂道を登っていると思ったら……

巨大な橋のアーチの上でした。

川にかかった丸太の橋を渡るブルモッティさん。

渡りきったと思ったら……

そこには美しい女性が。

ベンチで寄り添うブルモッティさん。艱難辛苦を乗り越えて彼女に会いに来たというシチュエーションだったというわけでしょうか。

ブルモッティさんはイタリア出身のライダーで、2006年にはトライアルバイク選手権でイタリア人初となるチャンピオンに輝いているほか、「直径5cm・長さ20メートルの棒の上を自転車で渡る」や「高さ17メートルから自転車に乗って海に飛び込む」など数々のギネス記録を残しています。

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YouTubeにも数々の華麗なライドを収めたムービーがアップロードされています。冒頭のムービーの第1弾となる以下のムービーや……

Brumotti - Road Bike Freestyle - YouTube


ティンコフチームのチャンネルで公開されている以下のムービーでは、自転車のままランニングマシンに飛び乗ってランニング(ライディング？)するなど、思わず「スゲー」といってしまうシーンを見ることができます。

Vittorio Brumotti goes crazy in Livigno - YouTube


ちなみに、ティンコフチームのジャージを身にまとっているブルモッティさんですが、世界を転戦するロードバイクチームの一員ではなく、チームからの協力を得てこれらのムービーを製作しているそうです。

以下のムービーは、ティンコフチームのエースライダーの一人、ペーター・サガン選手と一緒にアクロバティックライドを繰り広げる様子を見ることも可能。ブルモッティさんのライドももちろんですが、サガン選手も意外とセンスを持っているようで驚かされてしまいます。

Sagan and Brumotti at Sportful - 30 Oct 2015 - YouTube