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ドローンの世界選手権「Drone Racing League」は観客がスマホやVRヘッドセットでレースに参加可能なリアルライブイベントになる


ドローンを使ったレースが世界各国で開催されていますが、ドローンに関する国際的な組織International Drone Racing Association(IDRA)によって、ドローンの世界選手権「Drone Racing League」が発表されました。なんと、観客はレースの様子をVRヘッドセットでリアルに「体験」できるようです。

The Drone Racing League | The Premier Drone Racing League.
http://thedroneracingleague.com/

New Drone Racing League Wants to Be the Next Nascar - Bloomberg Business
http://www.bloomberg.com/news/features/2016-01-26/new-drone-racing-league-wants-to-be-the-next-nascar

There’s now a drone racing league that feels like pod racing from Star Wars - Quartz
http://qz.com/602230/theres-now-a-drone-racing-league-that-feels-like-pod-racing-from-star-wars/

ドローンの世界大会Drone Racing League(DRL)がどんなレースになるのかは、以下のムービーを見れば一発で理解できます。

DRL: The Sport of the Future | Drone Racing League - YouTube


スタジアムを高速で飛び交う光る物体。


LEDのライトで照らされたドローン。蛍光灯で作られたゲートを次々にドローンがくぐり抜けていきます。


ドローンを操縦するプロポ。


パイロットはメガネタイプのヘッドセットを装着。


DRLではドローンに搭載されたカメラ映像を見ながら飛行する「First Person View(FPV)」で操縦が行われます。


専用ドローンはLEDでライトアップ。


光るゲートをめがけて飛行するドローンの視界はこんな感じ。


屋内を目まぐるしく飛びまくるドローン。DRLではパイロットの映像は、なんと視聴者にライブ配信される予定で、VRヘッドセットを使えばまるでドローンレーサーの気分でレースに「参加」できます。


少しでもゲートに接触すると……


ドローンはあえなく墜落。蛍光灯が壊れて消灯するのでドローンが衝突したのがよく分かります。


頭を抱えるパイロット。


控え室は映像を確認して大興奮。


競り合う展開では……


空中での激突シーンもあり。


さながら空を飛ぶF1。


DRLのドローンの飛行速度は時速70マイル(約112キロメートル)とのこと。


DRLは2016年に全6レースでの世界選手権としてスタートします。


2016年のシーズン開幕前に行われたプレシーズンマッチの様子は、以下のムービーで確認できます。

DRL: Gates of Hell The Dream Takes Form | Drone Racing League - YouTube


プレシーズンマッチはハドソン川沿いの発電所跡地で行われました。


「Gates of Hell(地獄の門)」と名付けられた廃墟でのレース。


アメリカ、ブラジル、オーストラリアなどから集められた世界屈指のドローンパイロット6名で争われます。


いよいよレーススタート。


地上に並べられた6機のドローンが……


スタートの合図と同時に一斉に飛び立ちました。


パイロットが見る映像には、順位や飛行している場所、後方のカメラ映像などが表示されています。


怪しく光る蛍光管の間を高速で飛行するドローンたち。


突然画面が乱れました。


ドローンは墜落したようです。


コースは鉄柱の間を縫うような複雑なレイアウト。


さらにゲートは立体的に配置されているので、ドローンパイロットの腕が試されそうです。


信号を失ったという警告。


と同時に壁に激突。DRLではささいなトラブルが即リタイアにつながる模様。


コースは屋外もあり。


窓から外へ飛び出したドローン。


折り返しのポールに沿って旋回していきます。


窓から再び屋内へ。


複雑なコースレイアウトに、カメラ映像では何が何だか分からないほど。


狭い場所では小さなミスが命取りになります。


ゴールに見えるのは格子のような蛍光灯。


なんと、ドローンを90度傾けてようやく通過できるゴールゲートになっています。


操縦を誤れば接触して墜落。最後の最後まで勝負が決まらない仕組みになっています。


勝者はUmmaGawdことTommy Tibajia氏。


DRLは全6戦で行われ、各レースで順位に応じて与えられるポイントの合計トップのパイロットがチャンピオンとして初代DRLのタイトルを獲得する仕組みです。開幕戦がマイアミ、第2戦がロサンゼルスで開催されることが決定済みで、残る大会についても今後、発表される予定です。

DRLは年々市場規模を拡大させてきたeスポーツを参考にして計画されているとのこと。eスポーツが700万ドル(約8億3000万円)の賞金がかかる大会を主催し、Twitchなどのムービーストリーミングコンテンツによって2015年には3億8000万ドル(約450億円)の市場規模にまで成長したことから、DRLでもドローンのパイロット目線での映像をスマートフォンやVRヘッドセットで共有することが計画されています。


DRLを主催するNick Horbaczewski氏は、「ライブイベントは人の感情を揺さぶるエキサイティングなものです。それをいかに視覚化するかがポイントになるでしょう」と語り、ドローンに搭載するカメラや無線技術をさらに向上させて、F1のようなカメラワークで迫力あるレースシーンを映像化する予定とのことです。

DRLの開幕戦は2016年2月15日にマイアミのSun Lifeスタジアムで行われます。

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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