人類の住居・おうちの歴史が約2分でわかる「Housing Through the Centuries」


人類が2万7000年以上にわたってどのような家で暮らしてきたのかをアニメーションで解説したムービー「Housing Through the Centuries」が公開中です。先史時代の洞窟住居から始まり、水上に建てられた高床式の小屋や、移動式住居、さらには日本の「町屋」「民家」など、さまざまな住居の姿が約2分間にまとめられています。

Housing Through the Centuries - YouTube


原始時代の住居は、自然の洞穴を利用したもので、壁や天井には動物の絵画が描かれています。入り口は小さめですが奥に向かって住居用のスペースが広がっており、広場の中央でたき火を燃やして暖をとったり料理したりしていました。


マンモスの牙や骨で家の骨組みを作り、屋根に毛皮をかぶせた家は、紀元前1万6000年ごろのもの。たき火は家の外で焚かれています。


動物の毛皮で外壁全体を覆った家は、紀元前1万1000年ごろにも使われていました。


夜には入り口をカーテンのように閉めることができる作り。


泥レンガで作られた「アドベ」と呼ばれる家は紀元前8000年頃に登場。中東、北アフリカ、スペインや、アメリカ先住民がアドベに住んでいたと言われてます。


新石器時代・青銅時代の紀元前1200年頃の家は、地面に礎石を設置せず、土や水中に直接柱を立てた高床式。アジアやヨーロッパなど幅広い地域に見られる作りです。


ラテン語で「家屋」を意味する「ドムス」は、紀元前500年頃の古代ローマで誕生し、豪華な大理石作りで上流・中流階級の自由民が暮らしていました。家の奥の住居部分には浴泉が設けられています。


一方で、中・下層階級のローマ人はレンガやコンクリートで作られた「インスラ」と呼ばれる共同住宅に住んでいました。


木材を組み合わせた骨組みに白い漆喰を塗り固めた木骨造の家は、1世紀頃のドイツ、フランス、オランダ、イングランドなど森林の多い地域で誕生し、日本でも明治時代にヨーロッパの木骨造を模倣した建物が作られました。


3世紀頃にヨーロッパで作られた「シャトー」は、いわゆる日本の防衛用に作られた「城」ではなく、荘園領主の住居や貴族のカントリーハウスとして使われていました。


アシを編んで作られた小屋「マドヒフ」は9世紀頃に中東・イラクの湿地帯で誕生。


同時期の日本では、住居と店舗を兼ねた住宅の「町屋」が多く建てられました。


砂漠の商人たちが宿として利用していた「キャラバンサライ」は、広い中庭にラクダが休むための水場も備えています。


心土と水とワラを混ぜ合わせて土壁を作った「コブハウス」は、11世紀頃に誕生した住居。


11世紀には、切り立った崖にいくつもの洞穴を掘った住居も誕生しました。


主にモンゴルの遊牧民が住んでいたのが移動式住居の「ゲル」。円形の骨組みに、羊の毛で作られたフェルトの布をかぶせて屋根・壁として使用しました


フランス発祥の「ゴシック建築」は12世紀頃に登場。


アメリカがイギリスによる植民地支配を受けていた時代の「コロニアル風住居」は、ニューイングランド州では現代でも使われています。


17世紀の日本の住居として紹介されている「民家」は、イラストに描かれた急勾配の屋根や雪が降っている様子から察するに「合掌造り」のことを指しているようです。


福建土楼(ふっけんどろう)」は、中国福建省南西部の山岳地域に客家の人々が建てたもので、厚い土壁と木造の骨組みを用いた3~5階建ての住居。ひとつの土楼に80家族以上が生活していて、現在では世界文化遺産に指定されています。


「美術」の語源となった「ボザール様式」の建築は、18世紀のフランスで登場。


ヴィクトリア様式」の住居は、その名の通りヴィクトリア朝時代に誕生し、レンガの壁と粘板岩で作られた瓦屋根が特徴的。


ロマの人々が暮らしていた移動式住居の「ヴァードー」は、煙突を備え、内部は装飾品や彫り物などで豪華に飾られていました。


美術工芸運動の流れをくんでアメリカで建てられたのが「クラフトマンハウス」。


20世紀になると人口増加に伴い、都市部を中心に高層の公営住宅が登場します。


また、工場であらかじめ一部の部材を組み立てることで低コストで建築できる「プレハブ工法」も誕生。


1950年代には、円形の屋根を透明のパネルで覆ったドーム状の住宅や……


車輪付きで移動も可能な「トレーラーハウス」など、さまざまなスタイルの住居が作られるようになりました。


発泡スチロールで作られたドーム状の家は、一見するとイヌイットの人々が住む氷の家のようにも見えます。


20世紀後半には輸送用のコンテナをそのまま住宅として使用する様式が登場。


将来的には、3Dプリンターで建てた家が主流になっていくのかもしれません。

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