Falcon 9の洋上着陸失敗は紙一重と判明、マスクCEOは次回以降の成功に自信アリ


イーロン・マスク率いる宇宙開発企業Space Xが、輸送用ロケット「Falcon 9」でNASAの小型衛星を軌道に運ぶミッションに成功しました。実は、Falcon 9には衛星打ち上げ以外にも、「宇宙から帰還して洋上の船に着陸する」という重大な任務が与えられていましたが、これには失敗していました。しかし、回収された映像からは、ロケットの帰還&再利用に必要な洋上着陸成功まで「あと一歩」という、紙一重の結果であったことが判明しています。

Falcon 9 launch, landing & explosion January 2016 - YouTube


2016年1月17日に、打ち上げられたFalcon 9は小型衛星「Jason-3」を見事に軌道に載せることに成功しました。


しかし、もう一つの重大な任務が残っています。それは、洋上に浮かべられた巨大なロケットポート「Just Read the Instructions」に、宇宙からFalcon 9を迎え入れ、無事、着陸させるというもの。このロケット回収技術が確立されれば、ロケット使い捨て時代は終焉を向かえ、いよいよロケットは再利用できる時代に突入することになるため、世界中が関心を持ってFalcon 9の着陸を見守っていました。


多くの人が固唾を呑んで見守る中、宇宙から戻ってきたFalcon 9は、予定通りロケットポートを探し当て、真上に降りてきました。


ジェットを噴射させてゆっくりとロケットポートに近づくFalcon 9。


計算どおりのソフトランディング。


そして、「着陸に成功!」と思われたそのとき……。


ゆっくりと巨体を傾かせていくFalcon 9。


スローモーションの様に倒れ込み……


接地した瞬間……


粉々に粉砕。


次の瞬間には大爆発。


ロケットの破片を吹き飛ばしながら盛大に爆発してしまいました。


別のカメラではこんな感じ。


よく見ると、4本ある脚(ロッド)の1本に問題アリ。


ロッドが耐えきれず、その方向にFalcon 9は倒れ込んでしましました。


大爆発。


当初はカメラの不具合で着陸の様子がよく分からなかったとのこと。しかし、回収された映像からは、「ロッドのトラブルがなければ成功したのでは?」と思わざるを得ないほどの、紙一重の勝負だったようです。


なお、マスクCEOは、Twitterで「少なくとも前回より残骸は大きかったね!しかし、次の洋上着陸では成功させられるのではないかな」とツイートしており、近い将来の洋上着陸成功に自信を見せています。

また、マスクCEOはFalcon 9の着陸についてInstagramで報告。これによると、Falcon 9の洋上着陸失敗は、ロッドのトラブルが原因で、霧がかった悪天候時の打ち上げの時に凍りついたせいで、着陸時の衝撃で壊れたのではないかとのこと。

Elon Muskさん:「Falcon lands on droneship, but the lockout collet doesn't latch on one the four legs, causing it to tip over post landing. Root cause may have been ice buildup due to condensation from heavy fog at liftoff.」
https://www.instagram.com/p/BAqirNbwEc0/


すでに、地上への着陸には成功させているFalcon 9ですが、より柔軟なロケット回収技術確立のために、さらに技術的難度の高い洋上着陸成功に向けて、マスクCEOとSpaceXの挑戦は続いていきます。

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