Google翻訳が「ロシア」を指輪物語の敵国「モルドール」と翻訳してしまう事態が発生

By Apionid

世界中の多くの言語を相互に翻訳できるGoogle翻訳は便利なものですが、時おり思わぬ事態を引き起こしてしまう事もあるようです。作家トールキンの小説で映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作にもなった指輪物語には冥王サウロンが率いる国「モルドール」が登場しますが、なんとGoogle翻訳は「ロシア」という国名を「モルドール」と翻訳してしまい、波紋を呼ぶ事態を引き起こしました。

Google translated Russia to 'Mordor' in 'automated' error - BBC News
http://www.bbc.com/news/technology-35251478

この事態は、Google翻訳でウクライナ語からロシア語への翻訳を行う際に発生していたものとのこと。ロシア最大のSNS「VK」に投稿された以下のキャプチャ画面では、ロシア連邦を意味するウクライナ語の「Російська Федерація」をGoogle翻訳でロシア語に変換したところ、「モルドール」を意味するロシア語「Мордор」と翻訳されていたことがわかります。


この他にも、「Russians(ロシア人)」は「occupiers(占領者)」に、ロシア外相のセルゲイ・ラブロフ氏の名前は「sad little horse(悲しい子馬)」に変換されていたとのこと。いずれもロシア側を揶揄する内容と受け取れるものになっているわけですが、2014年のクリミア併合に端を発するロシアとウクライナを取り巻く状況を考えると、深い意味があると邪推されてもしかたなさそうです。

By Jack M.

Googleはこの出来事に対し、「Google翻訳がウクライナ語からロシア語へ自動翻訳を行う際に生じたエラーが発生したもの」としており、すでにもとの内容に修正されているとのこと。またGoogleは「Google翻訳は自動翻訳を行っており、人間の翻訳者を介さずに翻訳技術を使って自動的に翻訳されています」としており、人為的に何らかの意図的な改修が行われる可能性を否定する内容のコメントを出しています。

とはいえ、Google翻訳では、より正しいと思われる訳語を提案する機能があるほか、何百万というドキュメントを分析して用語をパターン化して翻訳に反映する仕組みが取り入れられているため、その状態によっては誤訳や誤解が生じる可能性があることはGoogleも認めているとのこと。

Googleは「このようなことが発生した場合には可能な限り速やかに修正するよう取り組みを行っています」とコメントを発表しています。

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