混雑エリアで従来比約300%の高速通信が可能になる無線ルーター「Portal」


世界で最も使われるようになったワイヤレス通信技術のWi-Fi(無線LAN)は、PC・スマートフォン・タブレット・ウェアラブルデバイス・スマート家電など、ありとあらゆる端末から接続されるようになりました。その結果、信号が干渉して通信速度の低下を招いているのですが、802.11ac(5GHz)の無線周波数帯のチャンネルを自動的に切り替えることで、従来の混雑エリアの約300%も通信を高速化できるという無線ルーター「Portal」がCES 2016、およびKickstarterに登場します。

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自宅に設置する無線LANルーターだけでも、モバイル端末・PC・テレビ・プリンターなど、さまざまな機器が接続されています。一方で、無線LANはもともと「1度に1ユーザー」の使用を想定して作られたものであり、現代では当時の想定をはるかに上回る数の端末が、インターネットを必要とするようになっています。限定的なチャンネルを複数台の機器で使用することにより干渉が生まれ、通信速度の低下や停止が起こっているわけです。

そんな問題を解決するのが「Portal」で、802.11ac(5GHz)の中で、政府および上級ユーザー向けに割り当てられているWi-Fiチャンネルを自動的に開放することで、混雑の少ないチャンネルで快適に通信できるようになる、というもの。北アメリカの多くのルーターは、「36、40、44、48ch(5170~5250MHz)」と「149、153、157、161、165ch(5735~5835MHz)」という2つのWi-Fiチャンネルで通信するように制限されています。Portalはその中間にあるWi-Fiチャンネルを含む全ての周波数を使用でき、自動的に最も空いている最高速のチャンネルに接続することで、高速通信を可能にするとのこと。


ルーターに詳しいユーザーであれば、ルーターが使用するチャンネルを設定することが可能ですが、Portalは自動的にチャンネル切り替えを行ってくれるわけです。この技術は特許を出願中とのこと。また、初期設定は専用のiOS/Androidアプリから何度かタッチするだけで、難しい設定も不要となっています。なお、Portalは2016年2月にKickstarterに登場予定で、価格は150ドル(約1万8000円)ほどになる予定です。


また、Portalの仕組みを視覚的に説明したムービーも公開されており、以下から見ることができます。

Portal 12 24 - YouTube

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in ハードウェア,  動画, Posted by darkhorse_log