癒やしと情熱の音楽を奏でるUFOのような楽器「ハングドラム」を誰でも手軽に体験できるスマホ向けアプリ

By Elvert Barnes

まるで円盤形UFOのような外見で、深く染み渡るような音色を持つ不思議な打楽器「ハングドラム(Hang Drum)」が、初めて登場した2000年ごろから徐々に知られるようになってきました。独特の落ち着いた音色と、そこから生みだされる情熱的なメロディは多くの人を魅了しているのですが、そんなハングドラムはスマートフォンのアプリでも手軽に体験できるようです。

◆ハングドラムの音色と演奏
ハングドラムはスイスの楽器メーカー「PANArt(パナート)」によって2001年に開発された楽器で、音の出る原理はカリブ音楽などでよく使われる「スティールドラム(スティールパン)」とほぼ同じもの。薄い鉄板を加工してメロディを奏でられるようになっている楽器で、価格は20万円前後と言われていますが、常に世界的な品薄状態が続いて入ることから数倍のプレミア価格で取引されることも少なくない楽器となっています。

By Ixkeys

どんな音色と演奏が可能なのかは以下のムービーから。2台のハングドラムと簡単なパーカッションを使ったデュオ演奏で、ハングドラムの魅力はコレをみればかなり理解できるはず。

Hang Playing Hedge Monkeys - YouTube


すでに入手困難でなかなか実際に体験できないハングドラムですが、スマートフォン向けのアプリではそんなハングドラムをシミュレートしたものがいくつも登場しており、誰でも手軽に演奏してみることが可能です。

アプリはもちろんAndroid向けアプリとiOS向けの両方でリリースされており、PlayストアやApp Storeで「ハングドラム」「Hang Drum」で検索するといくつものアプリがヒットします。今回は、45種類の音階プリセットを持つiOS向けハングドラムアプリの定番とも言える「OddTunes:Hang」を使ってみました。

OddTunes:Hangを App Store で
https://itunes.apple.com/jp/app/oddtunes-hang/id309730872

OddTunes:Hangは120円で提供されている有償アプリなので、価格が書かれたアイコンをタップして購入・インストールを行います。


インストールが完了後にアプリを立ち上げるとこんな画面。画面の真ん中にハングドラムが表示され、その下には現在の音階設定を示す「Aerian(エオリアン、またはナチュラルマイナースケール)」が表示されています。一番下には音階設定を変更できる「Tuning(チューニング)」や、演奏の録音・再生ボタン、メニューボタンなどが並んでいます。


ちなみに初期設定の音階はこんな感じ。D(レ)から始まるナチュラルマイナースケールで、真ん中にはベース音的に使うA(ラ)の音が設定されています。


ということで、サラッと演奏してみるとこんな感じ、適当に音を並べるだけでもそれらしい雰囲気を楽しむことができます。

iOSアプリ「OddTunes:Hang」でハングドラムの音を鳴らしてみた - YouTube


チューニングでは非常に幅広い音階を設定することが可能。「ACTIVE」の項目には現在設定されているエオリアンが表示されており、「FAVORITES」にはよく使うスケールが表示されています。また、「BASIC PACK」は初期設定で選択されるスケールが表示されています。


「COMMON PACK」には、ハーモニックマイナーやハンガリアンメジャー、マイナーペンタトニックスケールなど、ハングドラムで使いやすいスケールが並んでいます。


「EUROPEAN PACK」には、ギリシャ音楽で用いられるHitzazなど、あまり耳慣れないスケールが並んでいます。これは民族楽器のブズーキなどでよく演奏されるスケールの模様。


「MODERN MODAL PACK」には、ドリアン、イオニアン、リディアンなどモード理論で用いられるスケールが並んでいます。ベースとなる楽曲との組み合わせによっては、非常に効果的に使うことができそう。


「MICROTONAL PACK」は、通常の半音よりも細かい音階が設定されたスケールとなっている模様。12音階の平均律では出せない、独特の雰囲気を出せるセッティングになっていました。


「EASTERN PACK」にリストアップされたスケールは「Ake Bono(曙調)」や「Banshiki-cho(盤渉調)」といった和音階が並んでいます。


「MIDDLE EASTERN PACK」は文字どおり中東音楽の音階が並んでいます。


これら全ての音階を使いこなすのは非常にハイレベルな内容になりそうですが、とりあえずは初期設定のエオリアンスケールで遊んでみるだけでもかなりのところまで雰囲気を楽むことが可能。夜も更けた頃に、お酒をチビッとやりながらイヤホンで世界に没頭すると、かなりヤバい世界に連れて行ってくれそうなアプリとなっていました。

iOSアプリ「OddTunes:Hang」でそれらしくハングドラムを演奏したらこんな感じ - YouTube

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in レビュー,  モバイル,  ソフトウェア,  動画,  アート, Posted by logx_tm