乗り物

人を乗せて空中を浮遊できるホバーボード「ArcaBoard」がまもなく市販へ


車輪がなくて空中に浮いている乗り物というと映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場したホバーボードを思い浮かべる人も多いはずですが、そんなホバーボードに近い乗り物「ArcaBoard」が開発されたようです。2016年には市販も開始されるArcaBoardが実際に人を乗せて浮いているムービーなどが公開されています。

ArcaBoard
http://www.arcaspace.com/en/arcaboard.htm

男性が乗っている板状の乗り物、これがArcaBoardです。スケートボードのように人が乗っていますがボードを支える車輪はなく、文字どおり宙に浮いた状態。


ArcaBoardは、平らな板状の本体に36個の穴が開けられた構造。穴の中には電動のファンが内蔵されており、空気の力で空中に浮かぶ仕組みを備えているとのこと。


ArcaBoardが実際に人を乗せて浮いている様子は以下のムービーでも確認が可能。ここで収められているのは開発段階のArcaBoardですが、すでに人を乗せて浮き上がるだけの能力が備わっていることがわかります。

The Making of ArcaBoard - YouTube


内部構造はこんな感じで、所狭しと36個のダクト付きファンが取り付けられています。


十字状に組まれたフレームの中にはバッテリーを内蔵し、連続で35分間のフライトが可能。機体の姿勢を制御するためのコントローラーも内蔵されており、将来的にはスマートフォンなどと接続しての操縦も可能になるとのこと。


ファンの空気取り入れ口にはメッシュシートが取り付けられ、異物の吸い込みやケガなどを防止。


モーターの総出力は一般的な乗用車よりもパワフルな272馬力にも達し、最大で200kgの推力を生みだすことが可能だそうです。


まるでCGのような光景ですが、ムービーを見てもわかるように紛れもなく実際に浮いています。こんな機体が実際に開発され、販売の予約も開始されているとのこと。


ArcaBoardは1台の価格が1万9900ドル(約240万円)と、一般的な乗用車ぐらいの価格で予約を受付中。ボディカラーは3色が用意され、「Extended Endurance(長時間フライト)」と「Enhanced Thrust(ハイパワー)」の2タイプから選択できる模様。また、バッテリーの充電を45分で完了できる専用のドックが4500ドル(約54万円)で用意されているようです。

ArcaBoard


なお、出荷は2016年の春ごろが予定されている模様。記事作成時点では細かなスペックは発表されていませんが、レクサスのホバーボードは市販されなかったので、いよいよ一般の人でもホバーボードを乗り回せるチャンスがやってくるというわけです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
レクサスがついにホバーボードを完成させデモ走行&開発ムービーを公開 - GIGAZINE

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の未来型ペプシが現実に登場、実物はこんな感じ - GIGAZINE

仮想現実でバック・トゥ・ザ・フューチャーのホバーボードを実現した「Hoverboard VR」 - GIGAZINE

54個のローターで人間を乗せて飛ぶ自作ドローン「The Swarm」 - GIGAZINE

自作の「ホバーボード」で275mの飛行に成功してギネス記録を更新した男性 - GIGAZINE

世界初の空飛ぶ2人乗りホバーバイク「Aero-X」が予約受付を開始 - GIGAZINE

どう見てもデロリアンなホバークラフトが海上を疾走するムービー - GIGAZINE

in ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.