夜中に突然目を覚まして激しい恐怖感とともに泣き叫ぶ夜驚症(やきょうしょう)を抑えるデバイス「Lully」

by AnneCN

睡眠中に突然起きだし、叫び声を上げるなど恐怖した様子を示す夜驚症の子どもは、5家族のうち1家族にいると言われています。夜驚症の症状は発達と共に自然と症状が消えていきますが、いつ症状が出るのかと不安に駆られる両親も多く、時にはストレスになることも。そこで開発されたのが、子どもが眠るマットレスの下に設置するだけで夜驚症を抑えることができるデバイス「Lully」です。

Proven Night Terrors Solution for Children | Lully Sleep Guardian | Lully
http://www.lullysleep.com/

Lullyがどんなデバイスなのかは以下のムービーから確認できます。

Sleep through the night with Lully! - YouTube


夜驚症は多くの場合、発達に伴って自然と症状がよくなっていくといわれています。

ぼふっとベッドに寝転がる子ども。就寝前は特に変わった様子は見られません。

しかし、子どもがベッドに入った後も、両親は夜驚症の症状が起きるのではないかと心配せねばならず……

不安を抱えたまま就寝することも。

……と、就寝したはずの子どもが両親の寝室までやってきました。

ベッドに入り、3人川の字で眠ります。

夜驚症は防ぐための手段がなく、いったん症状が始まるまでどうしようもないのが困りどころ。

夜中にパニックを起こしたように泣き出す子ども。

両親は抱きしめたりなだめたり、さまざまな方法を試みますが……

子どもに落ち着く様子は全くなく、両親は自分たちの行動が状況を悪くしている気さえしてくるとのこと。

そこで、開発されたのが、スタンフォード大学で研究を行う内科医によって開発された「Lully」。研究では90％の割合で夜驚症を解決することができたそうです。

使用方法としては、まず、Bluetoothを搭載したLullyを子どもが使っているベッドのマットレス下に置きます。

あとはスマートフォンのアプリに接続するだけ。アプリは4つの質問に答えるだけで簡単にセットアップできるとのこと。

すると、子どもが寝静まった後、2人の時間を楽しく過ごしている両親のもとに、通知が届きます。

通知が届いたら子どもの部屋に向かい、デバイスをオンにします。

すると、マットレスの下のLullyが振動しはじめ、夜驚症にならないよう、子どもの睡眠サイクルを整えてくれます。

Lullyは3分経過すると自動的にオフになるようにできており、子どもを起こしてしまう心配はありません。また、子どもを見ていて「起きそうだな」と感じたら手動でオフにすることも可能です。

もし何か問題が起きた場合でも、アプリに入力するだけで翌日の夜にはアルゴリズムが子どもの状態に合わせた解決法を導き出してくれます。

Lullyを3週間使えば、夜驚症の症状は消えるとのこと。

両親は夜驚症を不安に思うことなく夜を過ごすことが可能に。

夜もぐっすり眠れるようになります。

Lullyのセット内容は以下の通り。Lullyポッドにはスマートコントローラーが付属しており、バッテリーは充電式です。

セット内用の写真はこんな感じ。

なお、Lullyは150家族を対象に累計5000回のベータテストが行われたところ、平均70％の睡眠改善率を達成し、80％は怖い夢を見なくなったとのこと。ムービーでは両親がデバイスのスイッチをオン・オフしていますが、新しいバージョンではデバイスが夜驚症を起こしやすい睡眠パターンを検知し、自動的にスイッチを入れてくれるそうです。

なお、価格はオリジナル版が129ドル(約1万6000円)で、トラッキング機能や複数デバイスから操作できる機能などがついたプラス版が199ドル(約2万4000円)となっています。

Proven Night Terrors Solution for Children | Lully Sleep Guardian | Lully
http://www.lullysleep.com/