日本の税徴収に使われた200年前の古地図「近江国絵図」をスタンフォード大学がデジタル化


日本の大学や地図制作会社が日本の古地図をデジタル化して公開することがありますが、なんとアメリカのスタンフォード大学が1837年に作られたという古地図「近江国絵図」をデジタル化しました。日本の税徴収に使われた近江国絵図をどのようにしてデジタル化したのか、スタンフォード大学はデジタル化する行程も公開しており、興味深い内容になっています。

Adventures in oversized imaging: digitizing the Ōmi Kuni-ezu 近江國絵圖 Japanese Tax Map from 1837 | Stanford University Libraries
https://library.stanford.edu/blogs/digital-library-blog/2015/11/adventures-oversized-imaging-digitizing-omi-kuni-ezu-jin-jiang

近江国絵図はスタンフォード大学の図書館に貯蔵されていた古地図で、1837年に手書きで制作されたとのこと。特筆すべきはその大きさで、縦が約3.3m、横が約5.2mもあります。今回はスタンフォード大学が実施している「巨大地図のデジタル化プロジェクト」の一環で、近江国絵図がデジタル化されることになりました。


近江国絵図が大きすぎるため、デジタル化のための撮影は校舎の入り口のホールで、学生がいない夜中に行われました。撮影にはキャノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS 6D」とシュナイダーの100mmレンズを使用し、合計で158枚の画像を撮影。なお、1枚当たりの画像の解像度は165ppiです。


158枚全ての画像をPhotoshopでつなぎ合わせて加工。デジタル化された近江国絵図のピクセル数は3万4342×2万2939で7億8780万画素になり、TIFFファイル形式で保存したところ1.27GBになったとのこと。


デジタル化された近江国絵図は以下のURLから実際に見まくることが可能です。

Ōmi Kuni-ezu -- 近江國絵圖 | Stanford Digital Repository
https://purl.stanford.edu/hs631zg4177


ものすごくアップで見ると、筆の跡までくっきり見えるくらい解像度が高いです。


約200年も前の地図ということで、傷んでいる箇所がチラホラ見えます。というよりは、傷んでいる部分まで明瞭に見えことに驚きを覚えるレベルです。


なお、スタンフォード大学がデジタル化した近江国絵図をダウンロードすることも可能で、3万4342×2万2939のオリジナルサイズもダウンロードできます。

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