Baidu開発の全自動運転カーが北京市内の公道走行試験に成功


中国の検索大手のBaidu(バイドゥ)がBMWと共同開発中の自動運転カーが、北京市内の道路上で約30キロメートルにも及ぶ全自動運転テストに成功しました。Googleに続いてBaiduも、テクノロジー企業として自動運転カー開発競争で存在感を増していきそうです。

Baidu Autonomous Car Reaches Milestone in Beijing
http://www.marketwired.com/press-release/-2080898.htm

Baidu's Self-Driving Car Has Hit the Road | WIRED
http://www.wired.com/2015/12/baidus-self-driving-car-has-hit-the-road/

Baiduは2014年9月にBMWと提携して自動運転カーの開発を発表し、「2015年内に自動運転カーを発表する」と表明していました。

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予告通り、Baiduは2015年12月9日に、中国・北京市で開発中の自動運転カーが、他の車両も走行する公道上を自動運転モードで走行することに成功したと発表しました。Baiduによると、北京市の中関村科学技術公園付近のBaidu・自動運転カー開発本部から出発した自動運転カーは、G7高速道路に乗り入れ第5環状線を走行し、オリンピック公園を経由してBaiduの開発本部に戻る全長約30キロメートルの公道コースを事故することなく完走したとのこと。

自動運転カーはBMWの3シリーズセダンをベースにBaiduの持つ地図データや人工知能技術を活用するタイプ。公道走行テストでは、右左折、Uターン、側道から本線への合流、車線変更を難なくこなし、前方を走行する車両のブレーキに合わせて減速するなど、周囲を走行する自動車の流れに合わせることにも成功。最高速度は時速100キロメートルに到達したと発表されています。


自動運転カーの開発は、従来の自動車にソフトウェアを組み込み自動運転モード機能を付加する形と、Googleが開発するような操縦を前提としていない移動体という2つのアプローチがあると考えられています。しかし、Baiduはこのいずれでもない第3の方法を採用しているとのこと。Baiduによると、例えば、毎日同じコースを周回するバスのような走行パターンであれば、環境変化への対応が比較的簡単に行えることから、センチメートルレベルでの高精度な3Dマップを開発して道路状況の変化を常にアップデートしつつ、そのデータを基に自動運転カーは自分が走行する場所を正確に把握することで安全な自動運転走行を実現できるとのこと。この3Dマップデータに加えて、人工知能技術によって周辺を走行する自動車や歩行者などを認識する技術を組み合わせることで、安全な自動運転カーを実現する狙いのようです。


Baiduによると、5年から10年以内に中国の大半の道路を3Dマッピングする予定とのこと。すでにマッピングが完了している都市部から自動運転カーの導入が進められていきそうです。

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