ハードウェア

組み立て可能でメカニカルにキコキコ動く自作木製キットシリーズ「UGEARS」


実際に走行する蒸気機関車や機械じかけの箱、レールの上を走る路面電車など、メカニカルな動きを楽しめる木製組み立て模型が「UGEARS」です。合板をレーザーカッターで精密に切り抜いた部品を接着剤不要で組み立てる自作キットで、歯車がかみ合って動くほか、一部のモデルではゴムを動力に走行させることも可能なUGEARSは、クラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募っています。

UGears Models — Mechanical Models
http://ugearsmodels.com/


UGEARS: Self-moving mechanical models by UGEARS —Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/978262034/ugears-self-moving-mechanical-models

UGEARSは一目すると自作キットとは思えない完成度を持つ組み立て模型です。さらにこのモデルが自走するというのだから、メカファンや模型ファンにはたまらないはず。


組み立て前のキットは、このような状態。部品はあらかじめ木の板を切り抜いてあるので、工具なども必要なし。


組み立て方は、カラーの説明書でわかりやすく解説されているようです。


こんな風に指でパキッと部品を外して……


指示に沿って組み立てていけば完成、というわけです。


UGEARSではさまざまなモデルが用意されています。Kickstarter専用モデルというLocomotive with Tenderは、蒸気機関車(SL)と後ろに連結する炭水車がセットになったキット。


SLは、大きな車輪が3つの動輪3軸タイプを再現。連結された炭水車は、レバーを操作することで切り離すことも可能です。「これを2台つなげて二重連で運転させたら……」とか考え出すと妄想はどんどんと広がります。


気になる動力源は、機関車本体の中央に隠されたゴム。


走らせる前に、SLの後ろにあるダイヤルをカリカリと回して、ゴムを巻いて走らせるようになっています。一度に可能な走行距離は4~5メートルだそうです。


SLとセットにできる「Railway Platform(駅ホーム)」もラインナップ。


レトロな駅舎を再現するデザインになっており、SLとセットにすればまるで映画のワンシーンのような情景ができあがりそう。


Locomotive with Tenderのサイズは、SL部分が315×100×125mmで炭水車が160×90×115mm。70cmのレールがセットに含まれます。部品数はなんと480点とのこと。


Locomotive with Tenderが実際に走っている様子は以下のムービーで見ることができます。

Locomotive with tender "UGEARS 460" - YouTube


Tractorは、古きよき時代のトラクターの雰囲気を持つモデル。サイズは201×87×137mmで、パーツ数は97点。


ゴム式の動力を持つのはSLモデルと同じですが、切り替え式のギアを使って2種類の走行スピードで走らせることが可能だそうです。


Tractorが走る様子は以下のムービーから。まるでエンジンのような機構や、切り替え式のギアが動く様子を見ることができます。

Model Tractor - YouTube


Theaterは、回転する歯車の動きに合わせて王や女王、王子、城、ドラゴン、道化師などが現れるモデル。大きさは213×189×77mmで、パーツ数は70点です。


カタカタと回るギアの音に合わせて繰り広げられる舞台を眺めるのも面白そうです。


Theaterの動きは以下のムービーから。

Model Theater - YouTube


こちらも古き良き路面電車を再現したモデルTram。屋根のパンタグラフがキュートなミニ路面電車のデザインになっています。


サンフランシスコの路面電車を再現したようなモデルは767×73×160mmの大きさで、パーツ数は154点。ゴムを使って走行できるほか、レールを斜めにすることで自重で転がすことも可能。屋根部分にはメモを入れる場所もあるので、メッセージを書いて反対側の相手に送ることもできる「最もロマンチックなモデル」となっているそうです。


Tramがカタカタと走っているところやメッセージ入れの様子は以下のムービーで確認が可能です。

Model Tram with Rails - YouTube


この他にも、UGEARSでは20分タイマーである「Timer for 20 min.」や……


ブルドーザーにも似た「Combine(コンバイン)」などをラインナップ。


実際に鍵をかけることができる「Safe(金庫)」や……


機械式で開閉するフタを持ち、名刺やカードを入れるのに良さそうな「Mechanical Box(メカニカルボックス)」なども用意されています。


UGEARSはクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。目標金額の2万ドル(約240万円)に対し、記事作成時点では世界中の1600名以上の出資者から約14万ドル(約1700万円)の出資が集まっています。

早期出資優待割引制度であるEarly Birdプランは枠が全て埋まっていますが、通常価格のプランには今でも出資が可能。Tractorは17ドル(約2100円)、Theaterは20ドル(約2500円)、Timer for 20 Min.は22ドル(約2700円)、Tramは23ドル(約2800円)、Safeは35ドル(約4300円)となっています。


そしてLocomotive with Tenderは58ドル(約7200円)となっています。さらに、4メートルのレールがセットになったキットが78ドル(約9600円)、駅舎とのセットが93ドル(約1万1500円)などでゲット可能。全てのモデルが入ったセットは310ドル(約3万8000円)でゲットすることができます。


また、Tractor用のトレーラーやMechanical BoxなどはAdd-Onとしてゲットが可能です。


なお、日本への発送には、モデルに応じて20ドル(約2500円)程度の送料が別途必要。送料は締め切り後に出資内容に応じて計算されるとのことです。出資の締め切りは日本時間で2015年12月29日(火)21時17分となっており、出荷時期は2016年4月ごろが予定されています。

UGEARS: Self-moving mechanical models by UGEARS —Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/978262034/ugears-self-moving-mechanical-models

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in ハードウェア,   乗り物,   動画,   デザイン, Posted by darkhorse_log

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