何千億円もの価値ある金銀財宝を積んだ307年前の幻の沈没船が発見される


海底に沈んでしまったものの中で「最も引き揚げる価値のあるもの」と考えられてきた、307年前に金銀財宝を積んだまま沈没したスペインのガレオン船「サンホセ号」の残骸が発見されました。

Spanish galleon may contain biggest treasure haul ever found on seabed | World news | The Guardian
http://www.theguardian.com/world/2015/dec/06/wreck-spanish-galleon-treasure-haul

Colombia says treasure-laden San Jose galleon found - BBC News
http://www.bbc.com/news/world-latin-america-35014600

発見された船の残骸は、もともとは「サンホセ号」と呼ばれたスペインのガレオン船のもので、この船は多くの人々が追い求めた「究極の沈没船として知られています。究極の沈没船として多くのトレジャーハンターやサルベージ企業に渇望された理由は至極単純で、積荷が沈没船のものとしては史上最高の価値をもっていたためです。サンホセ号の積荷は、当時のスペインの植民地であった南米諸国から集められ、スペイン王・フェリペ5世がイギリスとの「スペイン継承戦争」を続けるための資金として集めたものだそうです。

見つかったサンホセ号の積荷の残骸


サンホセ号は全長150フィート(約46メートル)、船幅45フィート(約14メートル)、さらに64門の大砲を装備した大型ガレオン船でした。船の積荷を狙うイギリス艦隊との戦闘の末、コロンビアの都市カルタヘナ周辺沖で1708年に沈没しました。当時、サンホセ号には600人の船員と金貨1100万枚が載っていたと考えられています。サンホセ号の残骸を発見したのは、専門家・コロンビア海軍・考古学者による調査チームで、水中音波探知機による映像から、銅製の大砲にサンホセ号の紋章が彫られていることを確認し、これが特定の決め手になった模様。


サンホセ号を発見したという事実を「素晴らしいニュースです!我々はガレオン船のサンホセ号を発見しました」というツイートで報告するフアン・マヌエル・サントス大統領。さらに、カルタヘナの海軍基地からTVに出演した際には「間違いなく、307年前に沈んだサンホセ号を発見しました。我々は素晴らしい博物館をこのカルタヘナに建造します」とコメントしています。


サントス大統領が明らかにした博物館には、船の残骸と一緒に発見された金・通貨・銀・エメラルドやその他宝石類、さらには当時のペルー総督が所持していたと見られる個人財産などが展示されるとのこと。また、サンホセ号に積まれていた財宝の現在の価値は少なくとも6億6200万ポンド(約1200億円)の価値があるとサントス大統領は語っています。なお、ウォール・ストリート・ジャーナルはサンホセ号の積荷には1兆円強の価値があると報じています。

コロンビア海軍などから成る調査チームによる海底調査の様子は以下のムービーで見られます。


「サンホセ号の積荷の所有権は誰にあるのか?」という問題は、長期に渡って法的な論争の的となってきました。1981年、アメリカのサルベージ企業であるSea Search Armadaは「船が沈んだエリアを特定した」と発表し、コロンビア政府との間でサルベージした際に得られる収益を分割することで合意しました。しかしその後、コロンビア政府は「財宝の所有権は全面的にコロンビアにある」と主張し、アメリカの最高裁判所は「コロンビアがサンホセ号の財宝を『国の文化遺産』とする権利を有している」とコロンビアの主張を認める裁決を2011年に下しました。

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in 乗り物,  メモ, Posted by logu_ii