メモ

クリスマスのイルミネーションがネット速度を遅くしている可能性

By Steve Jurvetson

イギリスの情報通信庁のOfcomが国内の各世帯におけるインターネットの普及度、および無線LANの接続速度に関する調査を行ったレポートを公開しました。レポートでは、多数の世帯で接続速度が本来でるはずの速さに到達していないことが判明し、その一因として電子レンジやBluetooth、さらにはクリスマスのイルミネーションによる電波干渉が指摘されています。

Fairy lights can slow your broadband - Ofcom - Yahoo News UK
https://uk.news.yahoo.com/fairy-lights-slow-broadband-ofcom-053025697.html

Ofcom launches Wi-Fi checker to improve broadband in Wales | Ofcom
http://media.ofcom.org.uk/news/2015/connected-nations-wales/

Ofcomの調査によると、イギリスの約600万世帯で無線LANの接続速度が本来でているべき速度よりも遅くなっていることがわかり、その原因が「単純な設定ミス」もしくは「電子機器の電波干渉」にあることが判明しました。イギリスや日本で使用されている2.4GHzの電波周波数帯はISMバンドと呼ばれ、無線LANだけでなく電子レンジやベビーモニター、Bluetoothなどさまざまな電子機器で使われており、電波干渉源になることがあります。ただし、興味深いのはクリスマスの時期に使用されることが多い、イルミネーションも電波干渉源の1つになるということです。

By Tahir Hashmi

電波干渉が発生すると、インターネットにつながらなかったり、回線が不安定だったり速度が遅くなったりなどの電波障害が発生するのですが、Ofcomによれば多くのユーザーが電波干渉に気づかずにインターネットに接続しているそうです。今回の調査では無線LANの速度が30MB/s以上でている世帯の数が700万以上あった一方で、10MB/s以下しか出ていない世帯が240万あることが判明しており、その中には電波干渉が原因で本来の速度から遅くなっている家庭があるかもしれないとのこと。

ユーザーが電波干渉に気づいていない事態を重く見たOfcomは、無線LANの速度を測定し速度の低下が発見されるとトラブルシューティングを行うアプリ「Wi-Fi Checker」をiOSAndroid向けにリリースしました。Wi-Fi Checkerは、自宅やオフィスの接続速度が、従来の速度の何パーセント出ているかを測定してくれるアプリで、速度が遅い場合には「ルーターを再起動する」「無線LANのチャンネルを変更する」など速度を復活させる解決法を教えてくれます。なお、日本でWi-Fi Checkerを使うのは記事作成時点で不可能となっています。


日本の家庭でも電子レンジやBluetoothが電波干渉して無線LANの速度を下げている可能性があり、接続速度が不安定だったり遅いと感じる場合は、初期設定を見直し、それでも解決しないときは他の電子機器による電波干渉を疑った方が良さそうです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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