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コカ・コーラのボトルデザインは偶然辞書で見つけた植物から誕生


ザ コカ・コーラ カンパニー(以下、コカ・コーラ社)が販売する「コカ・コーラ」は世界初のコーラ飲料であり、世界のどこに行っても見かけるくらい誰もが知っているドリンクです。2015年現在ではペットボトルや缶で売られていることがほとんですが、一昔前は瓶が主流でした。そのコカ・コーラの瓶のデザインは一体どうやって生まれたのか、IT関連メディアのQuartzがその誕生秘話に迫っています。

The Coke bottle’s iconic design happened by sheer chance - Quartz
http://qz.com/551682/the-coke-bottles-iconic-design-happened-by-sheer-chance/

The History Behind the Coca-Cola Bottle: The Coca-Cola Company
http://www.coca-colacompany.com/stories/the-story-of-the-coca-cola-bottle/

コカ・コーラ社は客からの要望や携帯性を考慮して、瓶にコーラを入れる機械を1894年に導入し、コカ・コーラの歴史で初となる瓶を入れ物として採用しました。それから20年が経過した1915年に「コカ・コーラ」の商標が登録され、同社はイコカ・ノーラやトカ・コーラなどの類似製品とコカ・コーラを明確に区別するべく、瓶のデザインを公募で決めることにします。

コカ・コーラのボトルデザインコンペで見事1位に輝いたのはインディアナ州にあったRoot Glass Companyという企業の5人の社員で構成されたデザインチームでした。チームがボトルデザインの原型として取り入れたのは、植物のカカオの実です。カカオの実の細長い形状と、実の外殻に縦に入った模様が魅力的だとデザインチームは考えたそうです。

By Nick Hobgood

デザインチームがどうやってカカオの実に行き着いたのか気になるところで、コカ・コーラの広報がQuartzに話した内容によれば、デザインチームが図書館で「コカ」の意味について辞書で調べていたときに、たまたまコカの項目の近くに記載されていたカカオに目がとまり、その形状と模様の持つ魅力に引きつけられたとのこと。


偶然見つけたカカオの実から着想を得て、それを元にデザインされたのが以下の画像の瓶です。瓶の真ん中が膨らんでいる形と、縦に入った模様は、まさにカカオの実を想起させるもの。こうしてコカ・コーラのボトルデザインが決定され、その後大量生産されアメリカだけでなく世界中にコカ・コーラが知れ渡っていくことになりました。


Root Glass Companyのデザインを採用してから最初に製造された瓶は緑色で、コカ・コーラを入れると重さが450g以上あったそうですが、これはあちこちに輸送されるときに壊れないようように耐久性を考えて丈夫なガラスを使ったから。デザインが採用されたRoot Glass Companyはボトルデザインの特許を獲得し、その原特許はワシントンD.C.にあるThe National Archivesに2015年12月2日まで展示されています。

Quartzは「前例のないボトルデザインがコカ・コーラのブランディングを成功させたのは明らかです。また、コカ・コーラがソフトドリンクの象徴となったのも、ボトルデザインの存在が大きかったのではないか」としています。

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in メモ,   デザイン,   , Posted by darkhorse_log

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