【訃報】「永遠の処女」「不滅の大スター」伝説の女優・原節子さん死去


小津安二郎、成瀬巳喜男、木下恵介、黒澤明、今井正など名だたる巨匠の作品に出て日本映画の黄金時代を支え、42歳で引退して以降は公の場に姿を見せることのなかった伝説の女優・原節子さんが、9月5日(土)に肺炎のため亡くなっていたことがわかりました。95歳でした。

原節子さん 9月に死去していた 95歳「東京物語」「晩春」 ― スポニチ Sponichi Annex 芸能
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原節子さん死去、日本映画黄金期を代表する女優 - おくやみ : 日刊スポーツ
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原さんは1920年(大正9年)6月17日、横浜生まれ。家庭が経済的に苦しかったことから、横浜高等女学校を中退し、義兄である熊谷久虎監督の勧めを受けて映画界に入ることに。デビュー作は1935年公開の「ためらふ勿れ若人よ」で、役名の節子をそのまま芸名にして「原節子」と名乗ることになりました。

1937年に公開された日独合作映画「新しき土」では、アーノルド・ファンク監督が「河内山宗俊」の撮影を見ていて原さんを気に入ったことからヒロインに抜擢され、一躍スターダムに駆け上がりました。

映画『新しき土』予告編 - YouTube


戦後は黒澤明監督の「わが青春に悔なし」「白痴」、木下恵介監督の「お嬢さん乾杯」、今井正監督の「青い山脈」「続 青い山脈」、成瀬巳喜男監督の「めし」「山の音」などに出演。

白痴 - YouTube


小津安二郎監督作品では「紀子三部作」と呼ばれる「晩春」「麦秋」「東京物語」や「秋日和」「小早川家の秋」などに出演。特に、「東京物語」は国内外で高い評価を受け、1995年にキネマ旬報が発表した「オールタイムベストテン」で日本映画編第1位・世界映画編第4位、海外でも2012年に映画監督が選ぶベストテンの第1位、映画批評家が選ぶベストテンの第3位に入っています。

晩春(予告) - YouTube


麦秋(予告) - YouTube


『東京物語 ニューデジタルリマスター』予告編 - YouTube


最後の出演作は1962年公開の「忠臣蔵 花の巻・雪の巻」で、大石内蔵助の妻・りく役を演じました。この公開翌年、1963年12月12日に小津安二郎監督が亡くなり、その通夜に出席したことを最後として、公的な場に姿を見せなくなり、事実上引退。以後は鎌倉で暮らしていたとのことで、生涯独身を通したことから「永遠の処女」とも表現されました。

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