レビュー

Windows 10に変更でなぜか半額になった絶妙コンパクトなモバイルPC「ASUS TransBook T90 Chi」レビュー


片手で持てるサイズでノートPCにもタブレットにもなるコンパクト2in1端末「TransBook T90 Chi」が、OSを新たにWindows 10に変更して、従来比ほぼ半額の2万9800円(税別)という激安価格でリリースされました。OSが最新版にアップグレードされて価格が半額になるという離れ業を見せたASUSの小型モバイルPC・T90 Chiを、さっそく使ってみました。

ASUS TransBook T90 Chi | 2-in-1 製品 | ASUS 日本
https://www.asus.com/jp/2-in-1-PCs/ASUS_TransBook_T90_Chi/

◆外観チェック
TransBook T90 Chiは黒色の化粧箱。


箱を開けるとT90 Chiが登場。想像通りコンパクトです。


中身は、T90 Chi本体、ACアダプター、USBケーブル、説明書となっています。


T90 Chiはいわゆる2in1端末。サイズは横241mm×縦137mm×厚さ16.5mm。


ノートPCとしては非常にコンパクトで、かつての「VAIO Pシリーズ」を思い起こさせます。しかし、重さはキーボードドック付きでは750gで、手に取ると見た目以上にずっしりしています。


キーボードドックの裏面は四隅にゴムの滑り止めが付いています。


T90 Chiは8.9インチ(1280×800)液晶ディスプレイを搭載。グレア(光沢あり)の液晶ディスプレイはもちろんタッチスクリーンで、10点マルチタッチに対応しています。


キーボードにはタッチパッドはなし。タッチスクリーンで操作します。


キーはアイソレーションタイプ。


やや窮屈ですが、大きさに慣れれば的確なタイプは十分可能。


キーボードの左奥に電源ボタン。なお、キーボードとタブレットはBluetoothで接続します。


T90 ChiはCPUがIntel Atom Z3775(1.46Ghzクアッドコア4スレッド)を搭載。メモリは2GB、ストレージは64GBのeMMCとなっています。


タブレットらしく背面の隅にある500万画素のリアカメラ。


ノートPC形状で閉じたときの手前側には、ボリュームボタンと電源ボタン。


左側面。


奥側のタブレットにイヤホンジャック、キーボードドックにはMicro-USBポート。


なお、このMicro-USBポートはキーボードドックの給電用です。


タブレット側にはスピーカーとmicroSDカードスロット。


右側面はこんな感じ。タブレット側にMicro-USBポートを搭載しています。


タブレットは端子で接続されているわけではなく、挟んでいるだけ。


キーボードドックとタブレットはBluetoothで接続するタイプのため、タブレット、キーボードドックそれぞれにバッテリーを内蔵しており、充電用にMicro-USBポートをそれぞれ搭載しているというわけです。


ノートPC状態ではものすごくコンパクトに感じたはずが、タブレット状態にすると8.9インチサイズということもあり、なかなか存在感があります。


しかし、縦向きにしたときの横幅は比較的狭く、重さもタブレット単体では400gなので、10インチサイズのタブレットのように片手で持ちにくいということはなく、使い勝手は7インチ、8インチサイズのタブレットと遜色ありません。


なお、縦向きにした場合の右上に、200万画素のフロントカメラを搭載しています。フロントカメラ、リアカメラはともにベゼル中央にないことから、T90 ChiはノートPCよりもタブレットに近い位置付けなのかもしれません。


◆使ってみた
新型T90 ChiはOSにWindows 10 Home(32ビット)を搭載。Windows 8.1だった旧モデルからWindows 10にリニューアルされています。


また、旧モデルではデスクトップアプリ版のOffice Home and Business 2013をプリインストールしていたのに対して、新モデルでは簡略版のOffice Mobileに変更。これらのソフトウェア変更によって、旧モデルの5万9800円からおよそ半額の2万9800円という劇的なプライスダウンを実現したというわけです。


というわけで、半額になってコストパフォーマンスが極まったT90 ChiでMicrosoft Edgeを使ってブラウジングをしてみると、こんな感じです。

ASUSの小型モバイル2in1「T90 Chi」でGIGAZINEを閲覧、YouTubeを再生してみた - YouTube


CPUがIntel Atom Z3775なので、フルスペックのWindows 10を使うにはパワー不足なことは否めず、Microsoft Edgeで画像の多いページを読み込むときなど動作がもたつく場面がみられます。しかし、YouTubeのムービーを閲覧したり、Officeなどの事務ソフトを使ったりするのに、イライラすることはほとんどありませんでした。

なお、総合ベンチマークソフト「PCMARC 7」でベンチマークを取るとスコアは「2618」


CrystalDiskMarkではこんな感じ。eMMCはSSDほどの速度はないものの、シーケンシャルリードは100MB/sを超えており、ランダムアクセスもHDDよりはかなり速いので、キビキビした操作感につながっているようです。


ただし、ノートPC状態にしたときに最大でも120度くらいしか開かず、ディスプレイがかなり立つ点は気になります。


グレアパネルで照明の映り込みが多く、ディスプレイが立ち気味なので、手元から距離をとらなければ使いにくい場面があり、画面サイズが小さいため遠い距離では見やすさの点で難アリ。


また、キーボードにタッチパッドがなく画面を直接タップして操作するスタイルなので、操作自体に慣れが必要なことと、ディスプレイをキーボードドッグに合体させた状態では画面端が隠れるギリギリで、タスクバーをタップしづらい点がマイナス。快適に使うにはタスクバーを左右に配置するなどWindowsのレイアウトをカスタマイズする必要性を感じました。


とはいえ、タブレットとしては快適そのもの。


Windows 10はタブレットモードへの切り替えもスムーズなので、WindowsタブレットとしてみればT90 Chiに不満点はなし。


また、縦向き状態でキーボードドックに合体させれば操作も楽ちんで、前述のタスクバーの押しにくさも解消できます。


◆まとめ
ASUSのコンパクト2in1「T90 Chi」は、マシンパワーこそほどほどですが、その絶妙なサイズがツボにはまる人は確実にいるはず。Windowsタブレットとしてフォーカスを当てるならば、文句のないデキです。

本来、超コンパクトなPCに多くを求めるのは酷というもので、そもそもOfficeのフル機能を超コンパクトPCでバリバリ使うというニーズは少ないはず。であるならば、機能制限アリのOffice Mobileに変更することで、より安くしようというASUSの方針は正しいと感じます。Windows 10への変更でおよそ半額というコストカットがなされた新生T90 Chiは、使い手を選ぶとはいえ、コストパフォーマンス抜群のモバイルノートPCと言えます。

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