ロイターが「RAWは禁止。JPEGのみ可」とフリーカメラマンに通達


国際的な通信社Reuter(ロイター)が、フリーカメラマンから写真を受け取るにあたって、RAW画像を編集したものではなく、撮って出しのJPEG画像のみを認めるという方針変更を打ち出しました。その理由は、確かに理にかなっているようです。

Reuters Issues a Worldwide Ban on RAW Photos
http://petapixel.com/2015/11/18/reuters-issues-a-worldwide-ban-on-raw-photos/

ロイターは報道のために世界中のフリーカメラマンと契約し、写真の提供を受けています。そのロイターが、フリーカメラマンに対して、「今後は、RAWやCR2ファイルでの写真を受け取らないこと、写真はJPEG画像のみ受け付けること」という方針変更を行うと、メールで通知しています。


ロイターによると今回の方針変更は、倫理と速度の両方を高めるためだとのこと。ロイターは報道倫理から、ジャーナリストは事件の目撃者であり証言者という使命を持っており、そのためには写真は「現実」を反映させたものであるべきで、RAW画像を加工した写真はふさわしくないと考えている、というわけです。この点について、ロイターの広報担当者は「私たちは写真の芸術性を求めているわけではありません。目撃者としての『真実』の情報を求めているのです」と述べています。

By epSos .de

さらに、報道機関にとって情報伝達の速さは重要なものであり、一刻も早く写真を受け取る必要があるので、撮って出しのJPEG画像がふさわしいとのこと。RAW画像を加工している暇があればJPEGをすぐに提出して欲しい、というわけです。

なお、ロイターの今回の方針変更は、カメラマンにとってRAWで撮影すること自体を禁じるものではなく、RAW画像を求めるカメラマンはJPEGとの同時撮影を行えばよいので、カメラマンにとって大きな負担を強いることはなさそうです。また、JPEG画像はクロップ(一部切り出し)や傾き補正などの軽い修正はOKとのことです。

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