長時間作業を短時間で済ませるために有効的な「ポモドーロ・テクニック」


短時間の集中作業と休憩をワンセットにして繰り返し行い、作業時は常に集中して生産性を高めるというのが「ポモドーロテクニック」です。ポモドーロテクニックを起業家のChris Winfieldさんが実践したところ、週40時間労働を16.7時間にまで短縮できたとのことで、実践レポートを公開しています。

The Ultimate Guide to the Pomodoro Technique
https://open.buffer.com/work-less/

ポモドーロテクニックは1980年代のイタリアで発案された時間管理メソッドのことで、大きなタスクを25分の時間単位で分割して作業を行い、5分くらいの休憩を挟むというもの。つまり「作業25分→休憩5分」を1セットにして、短時間で集中して作業をこなし効率性を高めるということです。

1週間に60~100時間ほど働いていたという起業家のWinfieldさんは、忙しすぎる自分の人生を見つめ直し「何とかしなければ!」と考え、今より短い作業時間でより多くの作業をこなせるポモドーロテクニックを実践することにしました。ポモドーロテクニックにはタスクを分割し短い休憩時間を挟む以外にも、マルチタスクをしないというルールがあります。25分間の作業中は1つのタスクにのみ集中し、メール・スマートフォン・ネットサーフィンなどありとあらゆる要素を排除。短い時間と休憩、シングルタスクだけを行うことで、集中力を高め作業スピードを劇的に上げるというわけです。


Winfieldさんはポモドーロテクニックを実践する上で、キッチンタイマーで25分を計り作業中はスマートフォンを機内モードに設定。さらに静かな部屋で仕事をしたり、耳栓をしたり作業環境をできるだけ集中しやすいものにしてチャレンジしたとのこと。

「作業25分→休憩5分」を1ポモドーロとし、実践開始当初は1日で16ポモドーロに挑戦しましたが、Winfieldさんは12ポモドーロしかこなすことができず、目標を達成できなったことから落ち込んでしまったそうです。その後も、調子がいいときは多くのポモドーロをこなせますが、調子の悪いときはこなすポモドーロが少なくなり、「もしかしてポモドーロテクニックは世界で一番ダメなメソッドではないか?」と疑念を抱くようになります。

ポモドーロテクニックを信用できなくなったWinfieldさんは、マルチタスクをこなしていた従来までの作業スタイルに戻すことにしたものの、集中力が持たず生産性は下がり、しかもストレスまで抱え込んでしまったとのこと。Winfieldさんは再びポモドーロテクニックを試すことになるのですが、今度は週40ポモドーロ、つまり1日の上限ポモドーロ回数を8ポモドーロに決めてから挑戦することにしました。

1週間に40ポモドーロということは1000分の作業をこなすことになり、時間に直せば1週間に16.7時間しか理論上は働かないことになります。「こんな素晴らしいことはない!」とばかりに8ポモドーロを実践するWinfieldさんでしたが、調子の良しあしで1日に8ポモドーロをこなせないときがあり、そんなときは翌日に14ポモドーロをこなすという方法をとったとのこと。ただし、この方法でも14ポモドーロをこなした日はさすがに疲れており、もうポモドーロテクニックを実践するべきかどうかわからなくなってしまいます。


Winfieldさんは再びポモドーロへの取り組み方を考え直し退社時間以降は絶対に作業を行わないと心に決めて再チャレンジ。また、規定回数のポモドーロで作業をこなせなかった日は落ち込むのではなく、そもそも作業計画そのものに問題があったのではないか、と計画を見つめ直すように努めました。さらに「1週間のうち休日を含めない5日間で40ポモドーロ」としていたのを「1週間で40ポモドーロ」に変更。変更のために1週間毎日仕事をすることになりましたが、毎日8時間働くのではなく、今日は6ポモドーロ、明日は8ポモドーロというように、Winfieldさんのモチベーションや調子に合わせて1日にこなすポモドーロの回数を変えるようにしたところ、Winfieldさんは無理することなく週に40ポモドーロをこなすことができるようになり、7日間働くもののトータルの作業時間は激減したそうです。

短時間で集中して作業をこなすポモドーロテクニックは、Winfieldさんのケースのように人によっては合わないことがあります。しかしながら、ポモドーロテクニックを仕事のベースに組み込んで、自分自身に合うように改良していくと、ダメだと思っていたポモドーロテクニックが思わぬ力を発揮する場合があるということです。勉強や仕事を長時間続けてしまっている人は、ポモドーロテクニックを取り入れてみるのも良さそうです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log