「ストレス」が身体に及ぼす悪影響をアニメーションで解説


毎日を過ごす上で、ストレスを感じる出来事は避けられないものですが、ストレスを感じた時、単にイライラするだけではなく、体内ではさまざまな現象が起きています。慢性的ストレスははっきりと身体的反応を引き起こし、健康へ悪影響を与えてしまうのですが、実際にストレスがどのように身体に作用しているのか、ということがアニメーションムービーにまとめられています。

How stress affects your body - Sharon Horesh Bergquist - YouTube


「挑戦している時」や「打ちのめされている時」などに人は誰でもストレスを感じています。


ストレスは単なる感情の1つではなく……


全身に身体的な影響を及ぼすもの。


短期的にはストレスはパフォーマンスアップなど有益にもなり得ますが、頻繁に、または長期的にストレスを感じ続けると……


それは身体に悪影響となって現われます。


具体的には、多大なストレスは体内の器官・細胞など、人間の身体全体を破損させていくとのこと。


ストレスを感じた時、腎臓は「ストレスホルモン」とも言われる「コルチゾール」や、「アドレナリン」「ノルアドレナリン」などのホルモンを放出します。


これらのホルモンは血液中に放出されるため、いともたやすく血流に乗って心臓に達します。


アドレナリンは心拍数を上昇させるため、血圧が上がり、果ては高血圧を引き起こします。


コルチゾールは血管内皮などに異常を引き起こす可能性があります。科学者によると、この状態はアテローム性動脈硬化やコレステロール・プラーク発達の初期段階であることがわかっています。


このようなストレスが与える身体的反応により、心臓まひや心臓発作による死亡率も上昇。


脳がストレスを感じると、自律神経が活性化され……


神経ネットワークを通じて、脳は腸や腸の神経系にストレスを感じていることを伝えます。


脳のストレスが腸の神経系に伝わると、「胃のむかむか」を引き起こすだけでなく、過敏性大腸症候群に結びつきます。これは腸内で食べ物を移動させる律動収縮を妨害するため、腸が敏感になって酸の分泌量が増加し、胸やけを感じるようになるとのこと。ストレスを感じた時に胃や腸に異変を感じるのはこのため。


また、慢性的なストレスは「ウエスト周り」にも影響を与えます。


ストレスによって分泌されるコルチゾールには、食欲を増進させる効果があります。


これは食べ物でエネルギーを補充することで体を回復させる働きなのですが、ハイレベルのコルチゾールは余分なカロリーまで摂取させるため、内臓脂肪やお腹の脂肪を増大させてしまうわけです。


この種の脂肪は、ウエストを太くするだけではなく……


免疫系システムからサイトカインと呼ばれるタンパク質を放出させます。多量のサイトカインは心臓病やインスリン耐性を引き起こすなど、成人病になる危険性を増加させる恐れがあります。


普通であればサイトカインは体内の侵入者と戦い、ケガの治癒を早める作用を持っているのですが、慢性的なストレスで放出され続けたサイトカインは、いくつかの免疫細胞の機能を弱らせ、感染症にかかりやすくなり、治癒速度を遅くさせるようになってしまいます。


また、免疫系統が充分に働かない場合、寿命に関係するテロメアへの影響も考えられるため、慢性的なストレスは寿命にも関わっているかもしれません。


ほかにも、慢性的なストレスは「にきび」「脱毛」「性機能障害」「頭痛」「筋緊張」「集中力の欠如」「疲労」「怒りやすさ」など、実にさまざまな健康への悪影響をもたらします。


しかし、人生とはストレスであふれているもの。そのため、あなたの脳と身体がストレスにどのように対処するかが健康を維持する鍵となります。ストレスを感じさせる状況が訪れた時、それを脅威と見なさず、「克服すべき挑戦」と見なすことができれば、短期的には優れたパフォーマンスを発揮できるようになり、長期的にも健康でいることができるとのことです。

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